田舎暮らしでかかるお金!私の節約術を赤裸々に披露します

田舎に移住したら、お金がかからない生活になるんじゃないか!?

と考えて移住を計画する人も多いようですね。

 

・田舎でのんびり自然に囲まれて子育てしたい
・退職金で悠々自適な生活を送ろう
・2拠点生活をしよう
・低収入になっても、田舎ならやっていけるんじゃないか!?

けれど、実際に東京から山梨に移り住んで生活している私は気がついたことがあります。

田舎暮らしって、意外とかかるものもある!

 

今回はそんなお金にまつわることをお話したいと思います。

私は山梨県甲府市で住んでいますが、他の地域でも参考になると思います。

かかるお金と節約方法

地方で生活するにあたって、考えておくべきお金や補助金、節約方法などを紹介していきます。

 

住居費はだんぜん安い!

田舎暮らしで最も安くなるものは住居費です。

賃貸のアパート・マンションは場所によっては選択肢が少なくなりますが、お値段的には都心より安い。

例えば・・・3LDKのファミリータイプでしたら5~9万前後で借りることができ、駐車場付きが多いですね。

しかも場所によっては、温泉が出るところもあるんですよ!

 

賃貸と同じくらいのローンで、新築住宅を購入する人も多いです。

場合によっては、賃貸より安くローンを組んで、賃貸より広々とした新築に住んでいる人もいるのは田舎ならではですね。

土地の値段は坪10万以下が多く、広さも60㎡~。「駐車場2台分 + 庭 + 家庭菜園」も夢ではありません。

 

空き家バンクや中古住宅などでは、もっと金額が抑えられますが、築年数の経ったものだと修繕費に意外とかかったりするので注意が必要です。

また、移住希望で条件にマッチした人は、市町村から補助金がでることもあるので要チェックです!

例)山梨県市川三郷町は若者定住促進住宅補助として上限100万円

地域おこし協力隊などのような、住居付きの仕事もあります。

 

庭が広いぶん・・・

庭が広いことはメリットである反面、手入れには時間もお金もかかります。

家庭菜園、木を剪定したり、芝刈りしたり、花や土を植え替えたり・・・と何かとやることがでてきます。

それも楽しい田舎暮らし、ですよね。

動物の多い地域だと、庭を荒らされたり、動物避けを設置したりとお金がかかることも頭にいれておきましょう。

 

水・光熱費はプラス?マイナス?

東京で生まれ育った私にとっては、都市ガスが当たり前でした。

山梨に来てビックリしたことの一つは、プロパンガスが高いことでした。

 

山梨県の県庁所在地である甲府市でも、都市ガスがひかれていないところが多く、プロパンを使う家庭が多くあります。

一年のうち、寒い冬こそ光熱費はかさみますよね。我が家の冬は、灯油ストーブ・ヒーター・こたつ・エアコンを使い分けています。

薪が調達できるなら薪ストーブのランニングコストは節約できますが、薪・ペレットストーブは初期費用や煙突掃除、メンテナンスなど結構お金がかかるのが現実のようですね。

ちなみに夏は、窓を開けて風通しをよくすると結構快適に過ごせます。真夏は熱中症も心配なので、無理せずに冷房をつけるようにしています。

 

 

太陽光発電でプラス収入

土地が広かったり、周りに遮るものがない場合、太陽光発電をつけると大きな収入源となります。

とくに山梨県は日照率NO.1なだけあって、太陽光発電をつけている家庭が多くあります。

太陽光発電パネル用に土地を購入している人(会社)もいるくらいです。

 

我が家も屋根の上に4キロ乗せています。

時期によって違いがありますが、多いときは1ヶ月で16,000円前後稼いでくれています。

我が家はオール電化なので、電気代はトータルで毎月プラスです。

 

屋根の向きや日当たり、周りの環境によってはもっと収入が見込めると思います。

 

下水処理はどうなってる?

地域によっては、下水道がひかれてないところもあります。

そういった場合、自分の敷地内に浄化槽を設置しなくてはなりません。

設置したら終わりではなく、点検やメンテナンスも必要です。ちなみに、補助金が出る地域もあります。

節約方法としては、下水のある地域に住む、に尽きますね・・・。

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ほとんどの駐車場は無料

公園や美術館、博物館などどこへ行ってもほとんど駐車場は無料です。

大型遊園地(山梨県でいうと富士急など)や観光地では有料の場合もあります。

どこに行っても立体駐車場は少なく、ドーンとだだっ広いところが多いですね。

パーキングや月極駐車場も安いのが嬉しいですね。パーキングは24時間停めても500円、などもありますよ。

 

野菜・フルーツはもらえる?

田舎に行けば、野菜やフルーツなど無料でもらえる・・・なんてことは期待しないほうがいいです。

職種や地域、人付き合いにもよりますが、もらったらお返しをしなくてはならなかったりトラブルの元にもなる可能性もあるようです。

 

我が家は親戚や知り合いもいない中、山梨に来ました。

ありがたいことに時々、桃やぶどう・柿などを頂くことがあります。

 

また、野菜は自宅の庭で家庭菜園をしている人がとても多いです。

市民農園を借りたり、田んぼやぶどうの木のオーナー制度を利用している人もいますよ。

市民農園は年間数千円で借りられたりしますし、オーナー制度は年数回行くだけで、その他は面倒をみてくれるところもあるようですよ。収穫した作物はもらえるようですね。

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こういった農業体験もできます!


野菜を作る楽しみもありますが、JAなどの野菜直売所は安くておいしく、生産者さんの名前も明記してあるので安心して野菜を買うことができます。

 

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物価はどうなの?

田舎は都心より物価が安い、と思っている人も多いようですが、実は競合するスーパーがない地域などは、物価が高い傾向があります。

また、観光地となっているところ(清里や富士山周辺など)は飲食店など観光地価格が多く、ちょっとお茶するだけで意外とかかってしまうんですよね。

また、甲州牛や甲州地鶏のようなブランド肉や卵など、おいしいですがいいお値段がするので、庶民の私は毎日は買えません。

我が家はスーパーまで車で行ったときにまとめ買いをしています。よく行くスーパーやドラックストアのポイントカードを作ったり、野菜はJA直売所で買うなどしています。(普通ですよね^^;)

また生協の宅配パルシステムおうちCO-OPなどの宅配も利用しています。

 

残念かもしれませんが、田舎に来たら食費はなんとかなる、と当てにしないほうがいいと思いますよ。

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車は必須です

田舎暮らしにとって車は足なので、大人の人数分+α、車を所有している家庭が多いです。

2台目は軽自動車・軽トラといった家庭も多いですが、最近は大きな外車もよく見かけます。

 

車の数だけ、税金や車検代、ガソリン代、保険代などがかかりますね。

寒さが厳しいところはスタッドレスタイヤに履き替えなくてはなりません。

車はあるとあるだけお金がかかります。

 

ということで、車なしで生活するのが一番かかりません!!車に乗れば乗るだけ、事故るリスクもありますしね!

・・・なんて言ってしまうと、田舎暮らしはできませんよね。。

車は足ですので、我が家の結論としては、車は1台でなんとかする!です。

幸い、夫は今のところ自転車や電車で通勤できていますし、子供はまだ小さいため、1台でなんとかなっています。

主に日々の買い物やレジャーに使用しています。

 

また、車移動が多くなるため、逆に電車代はかからなくなります。

山梨から東京の実家へ行くときも、家族みんなで乗れば、電車で移動するよりも安くなりますよ。

ちなみにバスは本数も少なく終電も早いため、なかなか利用しづらい現実があります。

もう少し多くの人が乗るようになれば、本数が増えるのかもしれません。難しいところですね。

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若者は東京へ日帰りで遊びに行く

甲府から新宿は1時間半もあれば行けちゃいます。どうやら山梨県内は若者が遊ぶところが少ない(飽きてしまう?)ようで、デートや買い物などで東京まで行くことが多いそうです。

私は結婚してから山梨に来て山梨の魅力に惹かれ、まったく東京へ行こうと思わなくなりましたが、我が子も大きくなったらそうなるのかもしれませんね。お小遣いやアルバイト代が交通費に消えてしまうのも、少しもったいない気もしますが、若者にとってはそれだけ東京が魅力的な街なのでしょうね。

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地方はテレビが映らない!?

全国的に、地方によっては民放が入りにくいようですね。

山梨県は普通のアンテナでは、民放が2局しか映りません。

なので、ほとんどの家庭はケーブルテレビに加入してテレビを見ています。

ただし賃貸や旅館はあらかじめ契約してあるため、全チャンネルが見られる場合が多いようです。

ケーブルは、工事費・加入費の他、月々かかります。

我が家の節約術としては、ケーブルに加入せず Amazonプライム会員になっています。

 

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教育費はどうする?

子供の教育費はどこで暮らしていても最低限かかります。

なかには、東京の塾で勉強をさせる家庭もあるようです。

塾代のほか、交通費や移動時間もかかります。(ちなみに県内にも塾はいくつかありますよ!)

お金の話とは少し違いますが、学校や習い事が近くにない場合、親が車で送迎をする必要があります。

場所によっては片道1時間かけて送り迎えしている、なんて話も聞きます。

またその地域の教育水準も見ておいたほうがいいでしょう。

幼稚園は認定こども園になっているところも多く、そういったところは所得に応じて金額が変わります。

また甲府市では、幼稚園就園奨励金が出たり、2人目半額、3人目無料などの保育料軽減制度もあります。

 

組・無尽会

山梨県ならではの「組」「無尽会」についてですが、他の地域にも同じような自治会があるかもしれません。

簡単に言うと、組というのは数世帯で構成される最小単位の集まりで、無尽会というのはお金を出し合って飲んだり旅行に行ったりして親睦を深めるもの。

無尽の集まりは、組や地区・職場などいくつもある人はあります。

けれど、組・無尽会は節約する術がございません・・・。

加入しない、という選択肢もありますが、移住するなら加入して地域に馴染む努力をするのがベストのようです。

組の年費の他に、不定期に「公民館の建て直しをするから○万」などという地域もあるそうです。

 

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こればっかりは地域性が強くなんともいえないのですが、こういったものがある、と頭に入れておくことが大事だと思います。

 

おわりに

田舎暮らしは、お金がかかる=デメリット、ではなく、お金がかからない=メリット、でもありません。

お金に替えられないものも、たくさんたくさんあるのが田舎の醍醐味です!

山梨県内は、車で30分も行けば、あちこちの山や川に行けますし、無料の広い公園もたくさんあります。

工夫しながら楽しく田舎暮らししたいですね。

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