甲府盆地の夏は暑い?山梨の暑さを検証・東京と比較しました
真夏の最高気温が高い地域に、山梨県はランクインすることが多く、テレビニュースで目にします。
夏の暑い地域として、有名な山梨県ですが、実際はどうなのでしょうか。
暑いといっても感じ方は人それぞれ。
気象庁の過去データから、
・山梨の一番暑い地域
・東京との違い
について、検証してみました。
・地域ごとの特徴
・夏の楽しみ方
もお伝えしていきます。
山梨は暑くて寒い!?
山梨県は周囲をぐるっと山に囲まれた地形をしています。
それも、富士山を含む 3,000m 級の山々に囲まれています。
下の航空写真を見ていただくと、中央の部分以外はほとんど緑色ですよね。
人が住める場所は限りなく少ないことがわかります。
ちなみに山梨県の森林面積割合は、77.8%。全国第3位です。(参考:やまなし県のあらまし2017 p.15)
森林以外の部分はわずか22.2%しかなく、川などを抜かすと、可住地域はもっと狭くなります。
盆地はその地形の関係で、「夏は暑く・冬は寒い」といわれています。
ただし山梨県内で人が住める部分は、すべてが盆地ではありません。
盆地ではない部分(北杜市・富士山周辺など)は、標高が高く、寒冷地や避暑地に当てはまり、盆地より気温が低い傾向にあります。
では、「暑くて寒い」といわれる盆地って一体どこなのでしょうか?
次で見ていきましょう。
盆地ってどの地域?
山梨県内で「盆地」というと
・甲府市
・甲斐市
・昭和町
・中央市
・山梨市
・笛吹市
・甲州市
・南アルプス市
・富士川町
・市川三郷町
あたりの山間部をのぞいた、市街地部分を指します。
だいたいですが、下の場所になります。
ちなみに、山梨県は27市町村(13市8町6村)あります。
山梨県内の天気予報は、「中西部」と「東部富士五湖」にわかれることが多く、いわゆる「国中地方」と「郡内地方」でわかれています。
この2つの地域の間には、山があります。
山梨県内、一番暑いのはココ!
では山梨県内で、どこが一番暑いのでしょうか。
気象庁ホームページの過去データを参考に、県内観測地点を暑い順に並べてみました。
観測地点 | 最高気温(2018.8.6) |
勝沼(甲州市) | 38.4℃ |
甲府 | 38.2℃ |
切石(身延町) | 36.3℃ |
南部 | 36.0℃ |
韮崎 | 35.8℃ |
古関(身延町) | 34.9℃ |
大泉(北杜市) | 34.3℃ |
大月 | 33.6℃ |
河口湖 | 31.9℃ |
山中 | 31.6℃ |
観測地点は以下の場所です。
この日は、2018年8月の中で最も暑かった日です。
この表から見ても、勝沼が最も暑いことがわかります。
勝沼・甲府が38℃台となっていて、群を抜いて暑い地域といえます。
河口湖・山中の富士東部が31℃台と涼しく、勝沼とは約7℃も差がありました。
ちなみに同じ日の東京の最高気温は、34.0℃でした。
山梨と東京の違いをグラフで見てみよう
山梨と東京で、一日の気温変化を比べてみましょう。
気象庁のホームページを参考にグラフにしてみました。
上と同じ2018年8月6日で比較しています。
各観測地点は以下の場所です。
甲府は、最高気温が一番高い38.2℃でした。
この日は夕立が降り、気温がグッと下がりました。甲府は昼間の暑い日は、夕立になることが比較的多いです。
東京と比べると、山梨県内は1日の寒暖差が大きいことがわかります。
東京にいた頃は、9~10月も残暑が厳しかった記憶がありますが、山梨は急に涼しくなっていきます。
7~8月の日中、甲府盆地は暑いですが、9月に入ると涼しくなり短い秋のあと、本格的に冬がやってくるのが山梨です。
地域ごとに夏の特徴を教えます
山梨県内の地域ごとの特徴を紹介します。
私が山梨で生活して知った情報です。
移住先を決める参考にしてみてくださいね!
北杜市・韮崎市・富士東部地域
山梨県のいいところは、場所によって標高に差があるので、涼しい場所を選ぶことができます。
暑いのが苦手な方は、北杜市・韮崎市・富士東部あたりがオススメです。
夏でも涼しく過ごせる日が多いですよ。
実際に甲府市に住んでいる私も、夏の暑い日は避暑に訪れています。
ただし山の天気は変わりやすいので注意も必要です。
甲府市・昭和町・中央市
夏は暑い!といっても、一日中暑いのは、盆地の底部分です。
昭和町・中央市にお住まいのかたは、夜も気温が下がらず、冷房を利用することが多いそうです。
甲府市の夜も風がない日は暑く感じられます。
また、この地域の特徴は、日中の暑さで積乱雲が発生し、4~6時頃夕立が降ることがとても多いです。
そのお陰で、夜はグッと涼しくなることも多いですよ。
盆地に住んでいても避暑地まで3,40分で行けるところが、いいですよね。
山梨市・甲州市・笛吹市
勝沼町を含む地域で、山梨県が誇る果樹地帯です。
桃・ぶどう栽培に適した気象条件(1日の寒暖差・雨が少ない・日照時間が長い)が特徴です。
朝晩はグッと冷え込みます。
甲斐市
甲斐市の特徴は、午後に八ヶ岳からの強い風が吹くことです。
冬はものすごく冷たい風に身がちぎれるようですが、夏は涼しく感じられます。
私が甲斐市に住んでいたころ、マンション住まいだったのもあるかもしれませんが、窓を開けていればクーラーいらずで過ごすことができました。
洗濯物もよく乾きます。
ただし、甲斐市の午後は、一年を通して雨が降ることも多いので注意。
南部町・身延町
盆地ではありませんが、夏場の気温が高くなる地域です。
山に挟まれた地形で、川沿い・山間部の一部に市街地が広がっています。
どちらかというと、静岡寄りの気候となり、夏は湿度が高めのジトッとした暑さの日が多いです。
暑い夏は楽しみもいっぱい
山梨の夏は、暑いだけじゃない。
楽しみもいっぱいありますよ!
寒暖差でフルーツがおいしくなる
山梨といえば、フルーツ王国。
なかでも、スモモ・桃・ぶどうの生産量は日本一です!
一日の寒暖差・雨が少ないこと・日照率が高いこと(こちらも日本一)で、おいしいフルーツができます。
おいしいフルーツから、おいしいワインもできるのですよ。
6~8月はスモモ、7~9月は桃、7~10月はぶどうを食べて暑い夏を乗り切りましょう!
品種も豊富で魅力的!
花火を楽しむ!
山梨県は観光地でもあり、とくに8月は毎週末どこかしらで花火が上がります!
市川三郷(いちかわみさと)町は、昔から花火作りが盛んで、江戸時代から「日本三大花火」の一つとして知られていました。
現在では、「神明の花火大会」の名前で受け継がれています。
打ち上げ花火をみるのもよし、花火やさんで買うのもオススメです!
おはようマル☺️ 今日は花火の日🎇暑さと共に段々と花火の季節が近づいてくるマルね。さあ、今日もゆる〜く頑張ろうマル🤗写真は花火の町市川三郷町の花火やさんに行った時のものマルよ。#週末はやまなしにいます #ひし丸 #菱丸 #花火館 #やまなし観光キャラバン隊長 pic.twitter.com/1gAHUM2ODi
— 武田菱丸【公式】 (@t_hishimaru) 2019年5月27日
明野のヒマワリ
北杜市明野町は、山梨県のなかでも日照時間が長いことで有名です。
毎年夏になると、明野のひまわり畑に多くの方が訪れます。
私も楽しみにしている一人です。
今日は明野のひまわり畑でひまわりソフト食べました! pic.twitter.com/fTQC7Olc3s
— なりゆき (@nariyuki315) 2017年8月12日
元気いっぱいに咲くひまわりを見て、ひまわりソフトを食べましょう♪
少し涼しい風が吹くのも嬉しい。ただし日差しは強いので、対策していくのがGOOD。
シャトレーゼアイス工場でアイス食べ放題!
山梨県白州にある「シャトレーゼ白州工場」。
一年通してアイスは無料で食べ放題ですが、やっぱり暑い夏に行きたいものですよね。
予約必須です!
水遊びをしよう
山梨県の水はとてもキレイ。
公園で水遊びもいいですが、私のオススメは、天然の川で思いっきり川遊びです!
おわりに
山梨県の夏について、気象庁のデータを元に比較検討してみました。
・暑い地域は勝沼・甲府、涼しい地域は富士北麓
・東京と比べて、山梨県は一日の寒暖差がある
ということがわかりました。
今まで暑い夏が苦手でしたが、夏の楽しみについて振り返っているうちに、夏が待ち遠しくなってきました♪
暑い夏を、お互い元気に乗り切りましょうね!
コメント