甲州弁で○○と言われたら要注意!これ、知らないとヤバイかも!?

どうやら甲州弁には、もし言われたら気をつけなくてはいけない言葉があるようです。

私も東京から来た当初は、よくわからずに過ごしていました。が、気がつかずに相手がものすごい怒っている!なんてこともあるので要注意ですよ!

 

山梨に引越しや移住で来ることになったときに、知っておいた方がいい甲州弁を紹介したいと思います。

言われたら要注意な甲州弁

「わにわに」「ちょびちょび」って、かわいいこと言ってるな~でもなんか怒ってる!?

そうです、怒ってますよー!!

甲州弁標準語
~ちょ、~ちょし~するな、否定の意味に用いられる(~ちょ、の方が怒ってる)いっちょし=行くな、しちょし=するな
わにわにふざけた、調子づいたわにわにしちょ=ふざけるな
ちょびちょび調子に乗る、ふざける、生意気なちょびちょびしちょし=調子に乗るな、ふざけるな
ぶっさらう殴るおまん、ぶっさらうぞ=お前、ぶん殴るぞ
やせったい落ち着きがない、忙しいこのぼこ、やせってえな=この子、落ち着きがないね
しわいケチ、なまいき、小憎たらしいおまん、しわいな~=お前、ケチくさいな
だっちもねえくだらないだっちもねえこんいっちょし=くだらないこというな

 

~ちょ、~ちょし、~しちょし

否定の意味に用いられる言葉です。

甲州弁には肯定・命令の意味の「~し」があり、この「~し」と否定の「~ちょし」が混ざってしまいがちになるので注意が必要です。

例えば、

・行けし=行け

・行っちょし、行っちょ=行くな

となります。否定なのか肯定なのか・・・難しいですね。

転勤した先の上司に「それ、やっちょし」といわれ、「はい、わかりました」と、やってしまうと怒られてしまいます!(やるな、の意味です)

また「ちょし」より「ちょ」のほうがより怒っている(否定している)という意味です。

 

「甲州弁10ちょ言葉」というのがあるので、参考にしてみてくださいね。

いっちょ(行くな)、みちょ(見るな)、さわっちょ(さわるな)、よっちょ(寄るな)、ごっちょしちょ(面倒するな)、むいちょ(向くな)、ないちょ(泣くな)、しちょ(やるな)、くっちょ(食べるな)、とっちょ(取るな)

 

わにわに

ふざけた、という意味になるので、「わにわにしちょし」は「ふざけるな、落ち着け」という意味です。

あのワニワニのゲームを思い出して笑ってしまいそうになりますが、相手は「ふざけるな」と怒っていますよ~。

走り回っている子供に「わにわにしちょ(落ち着いて)」などと用いるようです。

 

ちょびちょび

わにわにと似た意味になりますが、ちょびちょびは対マンを張るときなどに用いられます。

「おまん、ちょびちょびしちょ(お前ふざけるなよ、いい気になるなよ)」は、かなり怒っています!

 

ぶっさらう

「ぶっさらう」は殴るよりも「ぶん殴る」のように少し強い意味になります。

おまん、ぶっさらうぞ(お前ぶん殴るぞ)」なんていわれたら、これはもうケンカですよね・・・。こわい。

 

やせったい

歩き始めたころの小さな子供と歩いていると、おばあちゃんに話しかけられます。

「やせったい時期じゃんね~」えっ?痩せてる?いえ、「落ち着きがなくて大変な時期だね」という意味ですね。

他にも「忙しい」「せわしない」といった意味があります。

 

しわい

「しわい」は「なまいきだ、ケチ、小憎たらしい」という意味で「ずるい、うざい」といったニュアンスがあります。

「このぼこは、しわいだ(この子はなまいきだ)」「あいつ、しわいわぁ」なんて陰で言われていたら要注意ですよ!

「しゅわい」という地域もあるようです。

 

だっちもねぇ

「くだらない」という意味で「おまん、だっちもねぇこんいっちょし(くだらないこと言わないでよ)」のように用いられます。

 

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怒っていないときもありますよ

標準語の人からすると、甲州弁は少しきつかったり荒く聞こえるときがあるようです。

「あなた」のことを「おまん」と呼んだり、語尾に「~け」「~し」「~じゃん!」などがつきます。

標準語とはイントネーションが違うことも、怒っているように聞こえる要因なのかもしれません。

また結構あるのが、東京出身の私が「え?」と聞き返すと「これって甲州弁だったの?」というように、方言だと知らずに話している場合があります。

じっくり聞くと、相手を思いやる優しい声掛けをしてくれていることも多いので、会話を楽しめるといいですね。

 

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おわりに

山梨県はわりと東京に近いにも関わらず、バリバリの甲州弁を話す人もいて、時々本当にわからないときがあります。

「わにわに」や「ちょびちょび」など、一見かわいらしい言葉ですが、甲州弁では怒っている部類に入る言葉もあるので、注意が必要です。

とくに気をつけなくてはいけないのは、否定の「ちょし・ちょ」です。この「ちょし・ちょ」は日常会話にも入ってくるので、間違って受け取ってしまうと、ケンカやミス、事故などが起きかねません!

私もですが、県外から来た人、気をつけましょうね。