塩澤寺(えんたくじ)厄除地蔵尊大祭【厄地蔵さん】駐車場は?24時間夜通しのお祭がすごい
毎年2月13~14日にかけて甲府市湯村にある、塩澤寺(えんたくじ)で厄除地蔵尊(通称 厄地蔵さん)が開催されます。
このお祭、ちょっとすごいんですよ!
なんと、24時間、夜通し行われるんです。
甲府の街は夜が早く普段は静かな場所だけに、初めて見たときは異様な光景にビックリしました。
地元では「厄地蔵さん」の名前で親しまれていて、甲府三大祭の一つでもあり、全国各地からも多くのかたが参拝にいらっしゃいます。
今回はそんな塩澤寺・厄除地蔵尊大祭について紹介したいと思います。
※令和3年の塩澤寺厄地蔵尊大祭は、規模を縮小し、感染症拡大の防止対策を万全にしたうえで開催する予定 とのことです(甲府市HP参照)
塩澤寺(えんたくじ)とは?
甲府市湯村温泉街の奥にあります。
塩澤寺は808(大同3)年、空海(弘法大師)によって創建されたと伝えられている、歴史のあるお寺です。
厄除地蔵尊大祭(やくよけじぞうそんまつり)ってどんな祭?
塩澤寺にある2体のご本尊のうち、国の重要文化財に指定されている石造地蔵菩薩増が、2月13日正午から14日正午にかけての24時間のみ耳を開こえるようになり、願いを聞き入れてくれると言われています。
そのことから2日間に渡って、しかも夜通し、お祭が開かれるのですね!
2月13日~2月14日塩澤寺のお祭りが開催されます!… https://t.co/eMMsw1YXFg pic.twitter.com/c1hOyzLqR6
— 甲府市観光課(公式) (@kofu_kanko) 2018年2月6日
湯村温泉郷は100以上もの露天が並び、車両通行止めとなります。
たくさんの警察がパトロールをしていますよ!
ちなみに夫も自治会の役のため、このお祭の日は毎年見回りをしています。
山梨は「組」や自治会が盛んです
また厄年の人は、歳の数だけ1円玉や飴玉、豆などの丸いものをお地蔵さんにお供えすると厄を免れるといわれています。
願いを聞いてくれるお地蔵さんは、全国でも珍しい石心木仏でうるし塗り、金箔押しで、県の文化財にも指定されているのですよ~。
行ってみよう!駐車場は?
場所はこちらです。
当日は塩澤寺周辺の参道が、車両通行止めとなります。
出典:甲府市ホームページ
駐車場はとくに設けられていません。
ちなみに2018年までは近くに大型スーパーがあり、その駐車場に止めていた方もいたかもしれませんが、閉店してしまったため2019年からは停めることができません。
- 甲府駅から臨時バス
- 近くの公園に駐車して歩く
それぞれ紹介していきます。
甲府駅から臨時バス
甲府駅バスターミナルから湯村温泉入り口までの、臨時シャトルバスが出ます。
運行区間:甲府駅バスターミナル~湯村温泉入口の間
運行時間:
2/13(土) 12:00~22:00の間随時運行予定
2/14(日) 9:00~12:00の間随時運行予定
運賃:大人220円、子供110円
※ 厄地蔵さん開催にあたり、伊勢町~山宮循環線の一部区間運休による折り返し運行があります。詳細は下記の「山交バス」HPよりご確認ください
ちなみに、甲府駅から徒歩だと40分ほどかかります。
レンタサイクルもありますが、一部車両通行止めになるのでお気をつけください
近くの公園に駐車
近くの大きな公園に車を停めて、歩いていく方法があります。
塩澤寺から一番近いのは、「千塚公園」ですが、駐車場が狭いためすぐに満車となってしまいます。(公園利用者専用ですしね…)
「緑ヶ丘スポーツ公園」からだと、約1.2㎞・徒歩15分ほどの距離ですが、駐車場が広いため停めることができます。
私も緑ヶ丘スポーツ公園に停めて、ゆっくり歩いていきました。
途中に古墳があったりと、楽しいお散歩でした!
塩澤寺へ行ったら見るべし!
塩澤寺でぜひ注目してほしい箇所があります。ここを読んでから行くと、より楽しめること間違いなし!ですよ。
舞鶴の松
山門の脇にあるクロマツは、県指定天然記念物にも指定されています。
高さはあまりありませんが、枝が横に30mも伸びています。
鶴が両翼を広げて舞い上がる姿に似ていることから「舞鶴の松」と言われているそうですよ。
日本最北端のシラカシ林
甲府市指定天然記念物となっています。
シラカシはドングリの1種で、シラカシのドングリは少し細長い形をしています。
塩澤寺のシラカシは最北端の自然林で、境内のあちこちにシラカシが自生しています。
シラカシの巨樹もありましたが、2018年に見に行ったときは切られてしまったあとで、切り株のみありました。
首浮き地蔵
名前はちょっと怖いですが、首と体が離れたお地蔵様で、願いがかなうときは首が軽く浮き上がるそうな。
お試しあれ~。
地蔵堂を裏手に回ると岩盤を50cmほどくり抜いた中に祀られています。
たんきりまっちゃん
かわいらしい名前ですが、こちらのお地蔵様も体と頭が離れています。
体は大きな自然石、その上にお顔を彫られた頭が乗っています。
【山梨・塩沢寺】境内裏の墓地の中にある首地蔵。大きな自然石の上に立派な鼻と彫の深い目を持つ地蔵尊の首が乗り「たんきりまっちゃん」と呼ばれている。坐面は補強されているが、斜面に立つせいか、全体的に前傾している。経緯や由来は一切不明。 pic.twitter.com/iMuTX3O3zy
— B面 (B級スポット・珍スポットガイド) (@bii_men) 2017年8月23日
淡や喉の痛みに苦しむ人が祈祷のために建てたと伝えられているそうですが、詳しいことはわかっていないと言われています。
こちらは墓地に祀られています。
なんともいえないお顔が愛らしく感じますね。
追記:お祭り当日参拝に訪れてみましたが、たんきりまっちゃん方面は通行禁止となっていました。厄地蔵さんの日は見れないようですね・・・。
こんな口コミも・・・
2月13日、14日は湯村にある塩沢寺(えんたくじ)の厄除地蔵尊のお祭りだった。「13日から14日にかけてご本尊の耳がよく聞こえるようになりお願いを聞いてくれる。特に夜中が一番聞こえるようになる」との言い伝えがあり、夜中が激混みする。夫と14日の早朝行って来た(夫は並ぶのが嫌い) pic.twitter.com/ltG8igTFEZ
— hal @_@メイソウ中にゃ (@hal_01_18) 2017年2月20日
13~14日にかけて願いに耳を傾けてくれるとのことですが、とくに夜中が一番聞こえるようになる、とのことですが、コメントにて「塩澤寺のご住職様は聞いたことがない」とのお言葉を頂きました。
ご都合のよい時間帯に無理せず、参拝に伺いたいですね。
なお、時間によってはすごく並びます。早朝は比較的空いているようですね。
【お供物に「ブラックサンダー」】https://t.co/VKbSJbxmbB
※甲府・塩沢寺の厄除地蔵尊祭は13、14の両日です。#Yamanashi #山梨 #塩沢寺 #厄除地蔵尊祭 #山日なう pic.twitter.com/Sfg9DUFIiw— 山梨日日新聞社 (@sannichi) 2016年2月11日
シールお守りのご供物として「ブラックサンダー」がついてきます。
2019年は、甲府山の手七福神めぐりが開催されているため、宝船と福田大黒天の柄が追加されているとのことでした。
(のせ様、コメントありがとうございます)
すごいプレミアム感がありますね!個人的には「たんきりまっちゃん」がほしいです。
こちらの「切さんしょう」はいかがでしょうか?
山梨だけで食べられている和菓子です。
モチモチした食感で、山椒が入っているため後味がすっきりしますよ。
主に節分に食べますが、お祭でも販売しています。(山梨のスーパーでも売ってますので是非)
湯村山散策もオススメ
塩澤寺の奥の道から、湯村山へ登ることができますが、夜は危険なので辞めたほうが賢明です・・・。
おわりに
普段は静かな湯村温泉郷ですが、この2日間のみは大勢の人でにぎわいます。その数10万人にも及ぶとか・・・。(ちなみに、山梨県民80万人です)
寒い時期なので、暖かい格好をしてお出かけしてみてくださいね。
お天気のよい日中は、富士山や甲府盆地も見えますよ♪
コメント
コメント一覧 (6件)
関係者です。ご紹介くださりありがとうございます!
ブラックサンダーはシールお守りに付属する特別なお供物ですよ~
ちなみに今年は甲府山の手七福神が始まったことで
宝船と福田大黒天の柄のものが追加されています!
「夜中によく聞こえるようになる」という口コミですが
ご住職に確認したところ「聞いたことがない」そうです。
よろしくお願いします~
のせ様
塩澤寺の関係者様からコメントを頂き、大変恐縮です。
貴重なご指摘ありがとうございます。
ブラックサンダーは、「御供物」でしたね。「もらえる」と誤解を招くように書いてしまい申し訳ございませんでした。訂正いたします。
宝船と福田大黒天の柄も増えたとのこと、ますます楽しみです。
また、「夜中によく聞こえるようになる」というのは、噂?なのでしょうかね・・・。ご住職様に確認までしてくださり、ありがとうございます。
ともあれ、多くの方に愛されている塩澤寺のますますのご発展をお祈りしております。
私も厄地蔵さんを楽しみにしています。
なつかしいです。時々、拝見しています。私の実家は湯村にあります。厄地蔵さんには、毎年行っていました。我が家は、厄地蔵さんに行くので、初詣には行かなかったんですよ。
(私が聞いたのは「20万人集まる」でしたが、聞き違いだったかな。)
PONさんは、東京から山梨に移住されたんですね。私は、甲府から東京へ出て、今は軽井沢に移住しています。PONさんの記事を読んでいると、山梨もいいところだなと思います(もちろんです)。
何と言っても、天気が良い。日照時間が長い地域は、甲府から北に向かい軽井沢のお隣の、佐久、小諸、上田などにも続いていることを、軽井沢に来てから知りました。驚きでした。
甲府周辺もどんどん変わっていっていますが、人口はほとんど変わらないのが不思議です(増えなくてもいいですが)。
これからも楽しく読ませていただきます。
ロンド様
暖かいコメントありがとうございます。
湯村がご実家とのこと、地元のかたは厄地蔵さんが初詣となるのですね。
以前はもっと人が集まったようですが、年々減ってきているそうです。私も先日参拝に伺いましたが、あまり並んでいませんでした。(平日の午後3時ごろだったからかもしれません)
軽井沢もよいところですよね。
私は東京が実家だったせいか、山を見ながら暮らせる日々がとても価値あるものと思います。
本当に「晴れ」の日が多く、気持ちがいいですよね^^
日照時間の長い地域は、長野方面にも続いているのですね。
ロンド様のコメントで新しく知ることばかりです。
ありがとうございます。
これからも私が感じる山梨の魅力をどんどん共有していけたらと思います。
PONさん、たぶんご存知だとは思いますが、厄地蔵さんは、夜がピークです。たぶん参拝者が減ったとは言え、今でも夜になると「進行規制」を行い、警察(か運営者)が一定間隔で参道を仕切り、ゆっくりゆっくり進みます。けっこうな時間がかかります。参拝後は、帰りの参道(湯村温泉街)で、屋台でいろいろ買って食べながら、帰ります。きりざんしょが私は好きでした・・。あれはあそこでないと買えないのかな。他の場所では見たことがない(少なくとも軽井沢周辺の和菓子屋さんでは見たことがない)。
かつては、いつも夜に行っていました。実家が湯村に引っ越してからは(以前は、塩部にいました)、明るいうちに行くようになっていました。ちょっと物足りない感じがしましたが、夜のピークに行くのは、若い時だけでしょうかね。
ロンド様
私は幼児がいるため夜に歩いたことはありません。
お祭当日の夜、車で湯村温泉郷入り口付近を通ったときに人の多さに驚きました。
主人は自治会の役で毎年見回りをしていますが、とくに夜は「原宿の竹下通りのようだ」と言っていました。へんな表現ですが、まさにロンド様のおっしゃるとおり「人が多くて歩くのがゆっくりになる」、ということのようです。
あえて夜のピークにみんなで参拝するというのが楽しみなのですね。
ちなみに先日の昼間も進行規制があり一方通行でした。
きりざんしょ、人気ですね!
山梨のスーパーでは見かけますが、やはり他県では置いてないのでしょうかね。
もう少し子供が大きくなったら、夜の厄地蔵さんを楽しみたいと思います。
貴重な情報をありがとうございました。