甲州弁、とりあえずこれだけは押さえておくべし〈初心者向け〉

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甲州弁 方言

マツコの月曜から夜更かしで「ブサイク方言」として一躍有名になった「甲州弁」。

私も東京から山梨に来た当初は、年配のかたに甲州弁で話しかけられると、よくわからず戸惑うこともありました。

30代ママさんたちでも、結構普通に使われている甲州弁ですが、山梨育ちの人は甲州弁と知らずに使っていることもあるようですね。

日常生活で使われることの多い、知っておくと便利な甲州弁を紹介したいと思います。

目次

甲州弁、まずこれだけは押さえておこう

日常的に使われている甲州弁のなかでも、よく出てくるものを紹介します。

とりあえず覚えておけばなんとなくわかる・・・かな!?

甲州弁 標準語
えらい 大変 えらいじゃんね=大変だね
こぴっと ちゃんと こぴっとしろし=ちゃんとしなさい
ほーけー(ほうけ) そうなんだ ほーけ、ほーけ=そうかそうか
~じゃん、~じゃんねー ~だよ、~だよね えらいじゃんねー=大変だね
つこん、つーこんずら ~だよ、~ということ 来たっつこん=来たよ
~し 肯定の意味で語尾につける 行けし=行け、よってけし=寄っといで
~け とくに意味はない、語尾につける 行くけ
いいさよぉ~、いいさいいさ いいよ いいさよぉ~=いいよ、大丈夫だよ
~ちょ、~ちょし、~しちょし ~するな、否定の意味に用いられる いっちょし=行くな、しちょし=するな

 

えらい

偉いね、という意味ではなく、大変だね、という意味になります。

「えらいじゃんねー」(大変だね)など、よく使われます。文末に「~じゃんね」も多いですよ!

こぴっと

「こぴっとしろし」(ちゃんとしなさい)

私はあまり聞きませんが、先生方など目上の方が使うようですね。

ほうけ、いいさよ~

「ほうけ、ほーけー」は「そうなんだ」、「いいさよ~」は「いいよ、大丈夫だよ」という意味になります。

「ほうけ」は年配のかたが多く使う印象ですが、「いいさよ~」「いいさ」などは30代ママさんも多用しています。

「いいさよー」といわれると、私はどこか安心してしまいます。大好きな甲州弁の一つです。

じゃん、じゃんねー

こちらもよく使われます。一番よく耳にするといってもいいくらい、普通に使われます。

「~じゃん」は「~だね、だよね」のように、文末にくっつけます。

つこん、つーこんずら

語尾に普通についてくる「つこん」。

「来たっつこん」だと「来たよ」になりますし、「来たっちゅーこんずら」だと「来たというわけだけど」のようになります。

ニュアンスが多少変わるのは方言ならではですね。

「ほうだっちゅうこん」は「そうだということ」となります。

~し、~け、~ら

「行けし」「行くけ」「行くら?」のように語尾にくっつけます。

それぞれ「行け」「行く?」「行こうか?」という意味になります。

~ちょ、~ちょし、~しちょし

否定の意味に用いられる言葉です。

上で紹介した「~し」と混ざってしまいがちなのですが、

・行けし=行け

・行っちょし、行っちょ=行くな

となります。否定なのか肯定なのか・・・難しいですね。

転勤した先の上司に「やっちょし」なんていわれると、やっていいのかダメなのか迷ってしまうところですよね。(やるな、の意味です)

また「ちょし」より「ちょ」のほうがより怒っている(否定している)という意味です。

「甲州弁10ちょ言葉」を紹介します。

いっちょ(行くな)、みちょ(見るな)、さわっちょ(さわるな)、よっちょ(寄るな)、ごっちょしちょ(面倒するな)、むいちょ(向くな)、ないちょ(泣くな)、しちょ(やるな)、くっちょ(食べるな)、とっちょ(取るな)

 

子供がいる人は押さえておくべし甲州弁

小さな子がいると何かと人と話す機会がありますよね。

病院や児童館、幼児教育センターなどのほか、スーパーや公園で話しかけてくる年配のかた、ママ友・・・。

話していて「あれ?なんて意味?」てこと、結構あります。

ぜひ押さえておきましょう!

ぼこ

「ぼこ」は「子供」のことで、年配のかたは多く口にします。

「このぼこは~(この子は)」のように用います。

しゃんこ、おしゃんこ

幼稚園、学校などに通う場合、先生から言われる言葉「おしゃんこ」ですが、最初はそれがわかりませんでした。

山梨に来て子供と幼児教室へ行ったとき、我が子だけ「おしゃんこ」できずにいました。

小さな子供に使う幼児語のようですね。(ちなみに犬には使わないそうです。お座り、ではないのかな?)

山梨に引越し・移住される場合、お子さんに教えておいたほうがいいと思います!

おっこ

お菓子のことを「おっこ」といいます。

知らないと「おっこあげる」といわれて「え?」なんてことも。

子供用のスナック菓子限定のようです。

やせったい

息子もよく言われました。

スーパーで出会ったおばあちゃまから「やせったい時期じゃんね」など・・・。

痩せてる?違います。「せわしない、落ち着きがない」といった意味になります。

おもしろい?ややこしい?独特な甲州弁

なんとなく意味はわかるが、あれ?と感じる甲州弁を紹介します。

わりぃじゃんねー

「悪いね、ありがとう」という意味ですが、これ結構聞きます。

「悪いね・・・」と一歩引きながらもお願いするときにも用いられます。

持ちに来る、持ちに行く

「○○を持ちに来て」といわれたら、「○○を取りに来て」という意味になります。

「じゃ、持ちに行くね」は「取りに行くね」です。

なんとなくわかるような、でもなんだかおかしいような??

これも結構使われます。

お盆さん

なんにでも「○○さん」付けで呼びます。お盆は「お盆さん」となります。

他にも、課長さん、部長さん、信玄さんなどもあります。

背中をかじる

最初に聞いたときはビックリですよね、かじるって!背中をかくことをかじるといいます。

ちょっと背中かじって、などと使われます。

小児科に行ったとき「かじった?」と聞かれて、虐待疑われてる!?とびっくりしました。

甲州弁○○

甲州弁が使われているものを紹介したいと思います。

このスタンプかわいいですよねー。私もダウンロードしたのですが、東京出身者が使うには気が引けてしまい、あまり使えず・・・。


この自動販売機、山梨県内のあちこちにあるようですね!

外観もかわいいですが、甲州弁を喋ってくれるのでおもしろい!!

武田菱丸くん、やはたいぬがかわいいですね♪

甲州弁ラジオ体操は、山梨県甲斐市で作られたご当地ラジオ体操です。


「とばしちょし」看板。

飛ばすな、スピードを出すな、の意味ですね。

人気絵本・タンタンの冒険シリーズ「黒い島のひみつ」に出てくる村の訛りを、なんと甲州弁で表現されています。

「~ずら」「~ちょし」「~けし」などなど、かなりきつい甲州弁!

この「月曜から夜ふかし」で一躍有名になりましたね。

確かにおもしろい・・・。

甲州弁といえばこの本!

わかりやすく紹介されていますよ。

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おわりに

あまり知られていない甲州弁ですが、山梨県で生活していると必ず耳にすることと思います。

電話番号の市外局番「055」が山梨の人は「0・55」と0で区切って話すことがあります。標準語ではくっつけて言いますよね。

イントネーションが少し違ったりして、あ、山梨育ちなのかな?と感じることもあります。

東京育ちの私にとっては、方言が羨ましくもあり、かといってよく知らないくせに真似るのもなぁ・・・なんて気が引けてしまいますが、気付くと「~じゃんね」と移ってしまっていることもしばしば。

甲州弁の文化を大切にしていきたいですね。

※ できるだけ丁寧に書いたつもりですが、ネイティブでないため間違いがあれば、ご指摘ください。

 

 

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この記事を書いた人

東京から山梨に移住して11年目。小学生の子がいる主婦です。
このブログでは、家族で出かけた場所や山梨県に移住して感じたことなどから、山梨の魅力・楽しい情報・穴場情報などを紹介しています。
ファミリーで遊べる場所が多め。
自然・動物が好き。 

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