移住先の見極め方!コレを知っておくべき編:ハザードマップ情報も
山梨移住を考える上で、必ず押さえておきたい情報をお伝えしたいと思います。
災害から身を守るためのポイントや、野生動物被害、土地の価値についてです。
どこに住んでいても、集中豪雨や地震、噴火などの自然災害が怖いですよね。
山梨県は、災害が少なく安全・・と言われることもあります。
しかしそれは近年、たまたま災害が少なかったというだけです。
宅地として販売されている土地でも、住むには危険な所もあります。
実は危険かどうかの情報は、公開されていて誰でもみることができるのですよ。
住んでから後悔・・・なんてことにならないように、事前に調べておく方法をお知らせします。
そこで今回は、移住する前に知っておくべき情報として
- 自然災害から身を守るには
- 野生動物被害について
- 路線価とは
を詳しく説明していきます。
移住先の見極め方として他に、
も合わせて確認してみてくださいね。
その土地、住んでも大丈夫?
移住者の多くは、山梨の自然に魅力を感じて移住を考えるのではないでしょうか?
そうなると、住むところも自然の多いところを希望していませんか?
昨今の日本、どこにいても集中豪雨や地震の危険はあります。
しかし、危険な場所と分かっているところには住むことはおすすめできません!!!
どうやって危険な場所を調べたらいいの?
事前に知っておきたい!!
そう思いますよね。
実は、県や市町村で危険な場所は教えてくれているんですよ。
それには、ハザードマップを確認してみましょう。
これは甲府市の洪水ハザードマップの一部ですが、このように地図上で危険な箇所を色別に見ることができます。
甲府市中心街活性化といいますが、山梨県や甲府市が公表している洪水ハザードマップと東海地震地震による液状化危険度マップでは、確実に浸水するし、液状化発生の危険が高いエリアもしくはそのエリアに近いことは明らかです。 pic.twitter.com/7kkTZdEbBA
— oza928tomo (@oza928tomo) 2014年9月11日
ハザードマップは一般公開されているので、インターネットが繋がれば見ることができます。
また、防災マニュアルが配布される市町村もあります。
甲府市に限っての話だけど…
4月の広報にハザードマップ付きの防災マニュアルが配布されてます。
今回の九州震災をきっかけに一度家族で確認と話し合ってみては?#kofu pic.twitter.com/282Ngozkq3— 甲府にゃらら@甲府サポのひび区民 (@kofumarara) 2016年4月16日
ハザードマップにはいくつか種類があります。
- 洪水ハザードマップ
- 土砂災害ハザードマップ
- 地震ハザードマップ
- 液状化危険マップ
- 富士山ハザードマップ
- ため池ハザードマップ
- 排水機場内水ハザードマップ
このようにたくさんの種類に分かれているのに、残念ながらまとめて表示されるものはありません。
甲府市のようにWEBで見やすく情報を公開してくれている市町村もあります。
甲府市防災情報はこちら。地図上で洪水・土砂災害・液状化などの危険地域が見れるほか、避難所や防災倉庫の場所なども確認することができます。
さらに、山梨県内の活断層の位置も見ることができます。
移住先として考えている地域については、一つ一つのハザードマップを見て、確認するようにしましょう。
それぞれのハザードマップの特徴やリンク先をお伝えしますね。
洪水ハザードマップ
大雨の際、河川が氾濫して浸水が想定される区域を示したものになります。
国(国土交通省)が管轄・・・富士川・笛吹川
県が管轄・・・荒川・濁川・平等川・相川・塩川(峡北)・滝沢川・坪川・芦川・滝戸川・境川
こちらの、山梨県総合河川情報システムでは、雨量・水位情報や、市町村別に洪水ハザードマップなどを見ることができます。
国土交通省のHPでも、防災情報や洪水ハザードマップなどを見ることができます。
土砂災害ハザードマップ
県内26市町村で「土砂災害警戒区域」が7091箇所あり、そのうち「土砂災害特別警戒区域」が6027箇所にも及ぶと言われています。
土砂災害とは、急傾斜地の崩壊(がけ崩れ)・土石流・地すべりの3現象を言います。
土砂災害警戒区域等マップ、こちらは地図上で色別に見ることができます。
下方にある「同意する」ボタンを押すと山梨県庁付近の地図が出ますので、見たい場所へ移動してください。
市町村別の土砂災害警戒区域等の指定については、こちらをご覧ください。県のHPにリンク集があり、それぞれの市町村をクリックすると見ることができます。
地震ハザードマップ
山梨県は、糸魚川-静岡構造線断層帯をはじめとした活断層が分布している地域があります。
地震ハザードマップは、地震による揺れやすさと建物の倒壊等の危険度を予想したもので、建物の耐震化や家具の転倒防止などの、事前準備の参考になるように作られました。
山梨県HPには、まとめられたリンク先が見当たりませんでしたので、「甲斐市 地震ハザードマップ」のように、見たい市町村で検索してみてください。
市町村ごとに作られています。
富士山ハザードマップ
富士山は今も地下深くでマグマが活動を続けている活火山です。
富士山火山防災マップで確認することができます。内閣府のホームページですが、山梨・静岡・神奈川が対象となっています。山梨では、富士吉田市が対象です。
液状化危険度マップ
東海地震の被害想定調査に基づいて作られた、液状化危険度マップです。
山梨県のHPで市町村ごとに、東海地震による液状化危険度マップ(平成25年3月)を見ることができます。
その他のハザードマップ
市町村ごとに出ているものがあります。
「甲府市 ハザードマップ」「甲斐市 ハザードマップ」のように市町村を入れて検索すると出てきます。
確認してみましょう。
たくさんのハザードマップが作られていることから、自然が多い山梨県ですが、動物も多く生息しています。
被害から身を守るために、次も確認してみてください。
自然が多いところには野生動物も多い
山梨県にはたくさんの野生動物がいます。
自然が多いということは、野生生物も多いということを忘れてはいけません。
我が家の庭に植えたニッコウキスゲも、つい先日、シカに食べられてしまいました・・・。
ネットを張れば済む問題なのですが、なんというか・・・ショックです。
山に隣接している我が家は、庭の中にも野生動物が侵入してきます。
甲府市北部は、シカに農作物を食べられたという被害をよく耳にします。
山際の土地では野生動物被害が多いようですが、街中では被害はありません。
農作物被害も本当に困るのですが、中でもやっかいなのが、サルです。
サルは頭がよく、指先も器用、更には雑食なので何でも食べてしまいます。
集団でやってきて荒らしていくのです。
気に入った土地があれば、事前にどんな野生動物がいるのか情報を仕入れることが大切です。
この他に、ヒル・ムカデ・ヤスデ・シロアリもやっかいですね。
ガーデニングや家庭菜園をやりたい人は、
- 広い土地を探す
- 動物の被害がない土地を探す
- 野生動物対策をする
など、考えたほうがよいでしょう。
ちなみに、南アルプス市では、ここ数年で広域にわたって獣害防護策が張り巡らされ、シカの被害はほとんどないそうです。
ただしサルは柵があっても関係なく、乗り越えてくるようなので注意が必要です。
南アルプス市ではこんな試みもありました。
野生のサルが農作物を食い荒らす被害を防ぐため、GPSを使ってサルの群れの位置を特定し、エアガンなどで威嚇して群れを移動させる試みが、山梨県南アルプス市で始まりました。 https://t.co/pMOpap0jkw #毎日新聞
— 毎日新聞生活報道部 (@mainichikurashi) 2016年1月25日
山梨県HPでも、「野生動物による農作物被害を防ぐには」の情報があります。
自分で対策をしていくことも大切です。
路線価をチェック
土地を購入する場合、路線価をチェックしてみましょう。
路線価とは・・・
道路に面した標準的な宅地1平方メートルあたりの土地の評価額で、国税庁が毎年8月頃に発表しています。
相続税路線価、倍率価格、相続税評価額とも呼ばれています。
出典:イエウール
路線価をチェックすることで、その土地のおおよその価値がわかります。
また、固定資産税の計算の基礎になったり、相続税や贈与税を算出する際に用いられたりします。
このように使ってみましょう。
- まずは、購入しようと思う土地を調べる
- いくつか候補先がある場合はそれぞれを比較する
- 県庁所在地・駅前・最寄駅を調べてみて、自分の新しく住もうと考えている土地の差を知る
- 現在自分の住んでいる土地と、新しく住もうと考えている土地の差を調べる
- 将来を見据えて、その土地の価値がどのような傾向にあるか知る
山梨県の土地は年々価値が下がっている傾向にあります。
路線価公表 県内平均は25年連続で下落(山梨県) – 日テレNEWS24 https://t.co/Dmg13Mnp1p #Yamanashi #山梨
— 山梨のこと (@thingsyamanashi) 2017年7月3日
土地の価値が下がるということは、安く購入することができるというメリットがある反面、将来売りたいと思ったときに今より安くなってしまうと考えることができます。
けれど、土地を資産・財産として考えるか、負動産として考えるか、その捕らえ方は人それぞれの価値観となります。
最終的にその土地をどうするのかを見据えて土地を購入することが大切です。
我が家の土地は、将来的には価値が下がっていくことを覚悟しています。
我が子に負担を掛けることは避けたいと思っています。
まとめ
いつ何が起こるかわからない自然災害に備えて、ハザードマップでしっかり確認をして、納得した上で土地を購入してください。
宅地だから大丈夫・・・は信用できません。
住んでから後悔はしてほしくないと強く願います。
また、路線価をチェックすることによって、土地の価値を知り、将来を見据えて土地を購入することをおすすめします。
移住先エリア見極めポイントとして、
も合わせて確認してみてくださいね。
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