山梨では田んぼのタニシ「つぼ」を食べる!移住した私もついに食べてみました♪レシピや感想など

つぼって知っていますか?

つぼとは、田んぼにいるタニシのことです。

山梨では昔から、つぼを食べる文化があります。

山梨の人いわく、「すごくおいしい」とのこと。

私も移住してから知り、食べてみたい!と思ってはいたものの、少し躊躇していました。

秋のシーズンになると店頭にならぶ「つぼ」を見て、ついに夫が決意。

 

よし、食べてみよう!

でも、どうやって食べるの?

情報が少ない・・・。

 

というわけで、今回は「つぼ」についてまとめてみました。

つぼって何?

2011年、秘密のケンミンSHOWでも紹介されました。

田んぼにいるタニシのことを山梨県民は、「つぼ」と呼びます。

旬は、秋の稲刈りが終わったころとなります。

乾いた田んぼの中にいるタニシを専用の器具を使って捕獲します。つぼが採れる田んぼ

ちなみに「つぼ」はどこの田んぼでも採れるわけではありません。

減農薬・減化学肥料・きれいな水でないといけないようで、最近では採れる場所も少なくなってきたとか。

養殖されたつぼも販売しているようですが、山梨の美しい田園をなんとか守っていきたいものですね!

 

どうやって食べるの?

つぼ(タニシ)は、田んぼの泥の中に住んでいるので、食べる前には泥抜きが必要になります。

アサリの砂抜きのようなものですね。

まず、どうやって泥抜きしたらいいのか、紹介していきますね。

泥抜きの方法

つぼの泥抜きは、きれいな水に入れて置くだけです。

ただし、3日~1週間ほどかかります。

焦らず、じっくりゆっくりと吐き出させましょう。

水を何度も交換して、常にきれいな水に入れておくことがポイントです。

泥を吐かなくなってきたら、いよいよ調理です。

 

泥抜きされた状態で売っていることもあります。

手間が省けてありがたいですね。

我が家が購入した「泥抜きつぼ ¥400」です。

買ってきた泥抜きつぼ

 

購入場所については、下で紹介しています。

 

泥抜きしてあるからって、そのまま調理するのは、ちょっと待ったぁ!

 

貝の部分が結構汚れています。

泥やコケ?がついていることも・・・。

水を張ったボールに入れて、貝と貝同士をこすり合わせるようにして、汚れを落としてから調理しましょう。

なかなか落ちない場合は、タワシでごしごし洗っても。

泥抜きと同時にきれいにされている場合もあるので、よく見て判断してくださいね!

食べ方

食べ方はこのようになります。

  • ゆでて、竹串などで中身を引き出してそのまま食べる
  • 味噌汁にする(つぼ汁)
  • 酒蒸し
  • 佃煮

などして食べることができます。

調理方法を紹介していきたいと思います。

 

つぼ汁(味噌汁)の作り方

アサリやシジミのように味噌汁に入れて食べる方法です。

タニシの入った味噌汁のことを、山梨では「つぼ汁」と呼びます。

 

作り方は簡単です!

 

  1. よく洗ったつぼを鍋に入れて火にかける(ダイコンを入れる場合は、いちょう切りに切ったダイコンも入れる)
  2. よく沸騰させて火を通す
  3. 味噌を入れる

つぼを鍋でゆでる

つぼからだしが出るので、他にだしは入れなくてもOKです。

だしをとったつぼは、爪楊枝や竹串などで中身を取り出して食べます。

このつぼ汁は昔から、お見合いの席には欠かせないものとされていたそうです。

味噌は、ぜひ甲州味噌を使うといいと思います!

つぼの酒蒸しの作り方

  1. 鍋に油を少量引き、よく洗ったつぼを炒める
  2. 酒(料理酒、日本酒、ワイン等お好みで)、醤油を入れて蓋をする
  3. よく火を通す

つぼの調理例

酒は、和食に合うといわれる甲州ワインで作ってみるがオススメです。

  1. 泥だししたつぼを、塩茹でにする
  2. 竹串で中身をほじくり出して、ワタの部分を捨てる
  3. みりん・醤油で煮詰める

少し手間はかかるけれど、ご飯に合うと評判の佃煮です。

あわびにも引けをとらない味だとか。


つぼは、寄生虫の宿主になりやすいので、よ~く火を通してくださいね!!

つぼはオスとメスがいて、メスの場合、貝の中に子貝がたくさんいてジャリジャリすることがあるよ。

その食感がいいか悪いかは、お好みだよ。

食べた感想など・・・

今回はつぼ1パック買って、つぼ汁・酒蒸しにして食べてみました。

つぼ汁を食べてみて・・・

 

あれ・・・思ったよりだしが出ていない・・・!?

 

たぶん、入れた量が少なかったのかな、と思います。

つぼ汁を作るには、1パック全部入れるべきだったかのかと・・・。

つぼ汁自体は、癖もなく普通においしかったです。

 

アサリやシジミとは違ったうまみがあって、これがきっとつぼから出ているうまみじゃないかな!?

 

うまみがたっぷりのつぼは、いい味が出ます。

つぼの酒蒸しも、甘辛い味が染みておいしかったです。

次は、もっと大きなつぼを豪快に入れたつぼ汁を作ってみたいと思います。

 

つぼは巻貝なので、クルンとした先まで食べるには、竹串を刺して、貝を持った手を回しながら取り出すとうまくとれるようです。

お試しあれ~。

つぼを引っ張り出したところ

みなさんの感想を紹介します。


「あまりのおいしさに・・・」とのことです。

食べてみないとわからない味!

ぜひ食べてみましょう。

つぼ、食べてみたい!どこで買える?

我が家は、甲斐市にある「JA農産物直売所 よってけし」で買いました。

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JA よってけし 10月

 

つぼを食べる文化は、稲作の盛んな山梨県北西部に多いといわれています。

甲斐市・韮崎市あたりでしょうか。

山梨県内のJA直売所やスーパーなどでも売っていることがあります。

 

甲斐市にある「とみや青果店」さんでも買うことができます。

すごい量ですね。

山梨県民の人気が伺えますね!

おわりに

タニシを食べる風習は、貝に憧れを持っていた武田信玄公が味噌汁に入れたのが始まりだとも言われているようです。

ぜひ、タニシこと、つぼを食べてみてくださいね♪

我が家もまたリベンジしてみたいと思います。