甘草屋敷【ころ柿つくり体験教室】に参加したよ!
11月「ころ柿つくり体験教室」が、旧高野家住宅 甘草屋敷(山梨県甲州市)で行われました。
重要文化財である甘草屋敷に、ころ柿(干し柿)でオレンジのカーテンを作る体験イベントです。
完成したら1人1箱プレゼントとして、送られてくるというワクワク特典も✨
今回は「ころ柿づくり体験教室」について、イベントの内容・流れ・作り方・甘草屋敷・周辺観光などを紹介していきます。
「ころ柿づくり体験教室」に参加♪
「ころ柿づくり体験教室」について
甲州市開催の「ころ柿づくり体験教室」は、毎年11月におこなれる参加型のイベントです。
今年で10回ほど続いている恒例イベントのようです。
※2020年は終了しています
開催場所となるのは、重要文化財である「旧高野家住宅 甘草屋敷」。
秋~冬にかけて「ころ柿のオレンジカーテン」を見に多くの人が訪れる有名スポットでもあります。
今回は、なんとそのカーテンを自分たちで作るイベントなのです✨
イベント名 | ころ柿づくり体験教室 |
日時 | 2020年11月7日~11月8日
※終了したイベントです |
場所 | 旧高野家住宅 甘草屋敷 |
持ち物 | マスク・汚れてもよい服・エプロン・皮むき器 |
参加料 | 1,500円 |
今年(2020年)から有料となりましたが、特典があります♪
- 完成したころ柿1箱(10~12個)プレゼント
- 甘草屋敷入館券(当日有効)
- 温泉入浴券(1ヵ月有効)
柿は1~2カ月乾燥させるため、当日は食べることができません。
完成したころ柿が、後日ご自宅に送られてきます。
ころ柿って?
ころ柿とは、干し柿のことで漢字で書くと「枯露柿」です。
おもに渋柿である百目柿をつかい、皮をむいて軒先につるして乾燥させたものをいいます。
よく日に当たるように、コロコロと転がして作ることから言われるそうですが、諸説ありとの声も。
山梨県のなかでも、ここ甲州市塩山地区で多く作られ、とくに松里地区のころ柿がおいしいと有名です。
1日の寒暖差、乾燥、日照時間にめぐまれた地域だからこそ、甘くおいしいころ柿ができると言われています。
甘草屋敷とは
「ころ柿づくり体験教室」開催場所となるのは、「旧高野家住宅 甘草屋敷」です。
ここは甲州民家の代表作で、江戸幕府の命を受けて漢方薬の原料としてつかわれる「甘草」を栽培していたことから、“甘草屋敷” と呼ばれています。
毎年2~4月に開催される「ひな飾りと桃の花まつり」のメイン会場で、つるし飾りやひな壇が飾られたり、11~12月にかけては今回のようにころ柿が飾られるなど、甲州を代表する四季折々の風景が楽しめることから、観光スポットとしても人気があります。
JR中央本線 塩山駅の目の前にあり、立地もバツグン!
旧高野家住宅 甘草屋敷について
名称 | 旧高野家住宅 甘草屋敷 |
所在地 | 〒404-0042 甲州市塩山上於曽1651-15[地図] |
電話番号 | 0553-33-5910 |
営業時間 | 9時~16時30分
(子ども図書館は午前9時30分から) |
休館日 | 火曜日(祝日の場合は開館)、 祝日の翌日、年末年始(12月28日~1月4日) |
入館料 | 【個人】大人310円/小人・学生200円 【団体】大人200円/小人・学生100円 |
アクセス | ・JR中央本線 塩山駅北口から徒歩1分
・中央自動車道 勝沼ICから15分 |
駐車場 | 無料 |
公式サイト | ぐるり甲州市 |
ころ柿をつくろう!
今回のころ柿づくりは、2日間にわたって開催され、それぞれ午前の部と午後の部(合計4回)がありました。
1回につき、半日がかりの作業となります。
ころ柿づくりの流れは以下のようになります。
- 柿の皮をむく
- ヒモをつける
- 硫黄で燻蒸する
- 休憩30分
- つるして天日干し
ころ柿の皮をむく
まずはころ柿の皮むきから。
ヘタ周りの皮とむいていきます。
専用のナイフをつかって、ヘタと果皮を一緒に削り取ります。
2周分とるとよいそうです。
ヘタ周りの皮をとる作業(かた取り)用のナイフはこちらを使いました。
小さなナイフで、先が少し丸みを帯びた形をしていました。
かた取りが終わったら、皮をピューラーで むいていきます。
小1息子も、頑張れ頑張れ!
小学生には「かた取り」は危ないためやらずに、ピューラー作業のみとなりました。
最初はぎこちない手つきでも、何十個もやるうちに、みなさんだんだん上手になっていました😊
皮むき作業が終わったら、次の作業に移ります。
ヒモをつける
場所を移動すると、こんな装置が!
皮をむいた柿たちにヒモをつけてぶら下げていきます。
柿のヘタから出ている枝の、“T部分” にヒモをひっかけます。
1本のヒモの両端に柿をつけて、竹竿にかける作業です。
柿の枝の “T部分” がない場合は、柿クリップなるものを用います😲
硫黄で燻蒸処理
竹竿に柿をつるしたら、硫黄燻蒸処理にはいります。
この作業は、イベントスタッフさんたちで行うので見ているだけでOKです。
ビニール袋で密閉した中に、硫黄の煙がモクモクと充満しています。
硫黄燻蒸とは?
密閉空間内で、硫黄を燃やして発生する二酸化硫黄により、柿の酸化を防ぎ表面が黒くなりにくくすること。
微生物やカビの発生を抑えたり、ハエなどの虫がよりつかなくなる効果がある。
このまま30分おくため、しばしの休憩タイム。
この間に甘草屋敷や敷地内の探検に行きました😊
休憩時間に甘草屋敷を探検!
さぁ、甘草屋敷へ入ってみましょう♪
息子もわたしもソワソワしてました!
※ 通常は入館料がかかります(大人310円・子供200円)が、今回はイベント特典として入館しました
ここに入っていいの?
わーい!!
ひ、広い!
階段から上へ上がってみましょう。
2階も広い~!
お蚕さんをしていたときの道具や、稲作の道具なども展示してありました。
窓には ころ柿がたくさん。
塩山駅が見えました。
甘草屋敷は敷地が広く、井戸があったり馬屋があったり、あちこち見ていても楽しい!
屋敷前には「甘草」の畑もありました。
「子ども図書館」もありますが、今日はお休みでした。
あっという間の30分、燻蒸処理がおわったようです。
硫黄燻蒸終了、つるして完成!
ビニールをとるとモクモク…
柿を竹竿ごと移動して…
甘草屋敷の軒先につるしていきます。
1階も2階も、どんどんつるします😊
互い違いになるように引っ掛けると、たくさんつるすことができますね。
子供たちも、頑張れ頑張れ!
おいしいころ柿になあれ~。
たくさんつるすことができました。
これでイベントは終了となります。
甘草屋敷に自分達で作った柿をつるす、仕上がったら送っていただける、というとてもスペシャリティなイベントでした。
帰る前に、甘草茶をいただきました。
ほんのり甘く、体に染み渡る甘草茶、おいしかったです😊
甘草はほとんどの漢方薬に含まれていたり、入浴剤に使われるなど、体にとってもよいそうですよ。
気になる方はこちらから
※ 甘草屋敷の甘草茶ではありません
周辺で観光していこう♪
紅葉のキレイな季節、ドライブもとっても楽しいですね!
このまま帰るのはもったいない!ということで、寄り道大好き、行ってまいりました。
武田信玄公の像
塩山駅まで徒歩1分(目の前!)の甘草屋敷。
駅までの道には武田信玄公の像があります。
お散歩しながら、ご挨拶していきました。
そばを食べよう
ちょうど今回の「ころ柿づくり体験教室」と同じ頃に、「そば処 食べくらべ祭」も開催されていました。
お蕎麦を食べに、日川渓谷レジャーセンターの天目庵さんへ訪れました。
道中、山道を登っていくのですが、ぶどうの紅葉や山々の紅葉をながめながらの紅葉ドライブは最高でした😊
天目庵さん、窓からの眺めも最高ですね!
せいろのお蕎麦をいただきました。
細い麺でした。
息子はミニ天丼。サクサクの染み染みでおいしそうでした。
舞茸の天ぷら。
大きな肉厚の舞茸に、衣がサクサクでした。
日川渓谷レジャーセンター
日川渓谷レジャーセンター は釣りやバーベキューが楽しめる場所です。
紅葉がきれい。
ウォーキングやハイキングにもよさそう!
と思ったら、いただいた資料によると、日川渓谷の散策路があるようです。
今日は時間がありませんでしたが、また行きたい場所が増えました😊
温泉
日川渓谷は、温泉もあります。
今回の「ころ柿づくり体験教室」でも温泉チケットが特典としてもらいました。
散策路もあり、温泉もあり、お蕎麦もある・・・最高ですね~!
温泉は1ヵ月有効なので、また訪れたいと思います😊
ころ柿、その後…
自分達で作ったころ柿、愛着がわきます!
その後どうなったかな~と気になって仕方がありません。笑
甲州市観光協会のTwitterでは、随時情報発信してくれています。
伝統的な山梨県のころ柿の作り方をチェックしてみましょう。
11/25 揉んで芯を切る作業
🍂甘草屋敷の枯露柿🍁
吊るし始めよりだいぶ小さくなっちゃいました😵が、
順調に乾いている証拠です🥰
揉んで芯を切る作業ののち、棚干しとなるので
オレンジのカーテンを見れるのも「あとわずか❗️」
ですよー☀️ pic.twitter.com/pHMJkltxE4— 山梨県 甲州市観光協会 (@koshu_kankou) November 25, 2020
12/1 棚干しへ
甘草屋敷の枯露柿を棚干しにしました✌️😆
オレンジのカーテンも綺麗✨でしたが
オレンジの絨毯も素敵ですよ🥰ここからは毎日ひっくり返しながら
満遍なく日光に当てます!
この「ころころ」ひっくり返す様子から「ころ柿」と呼ばれるようになったとも言われてます🤔🍁 pic.twitter.com/ZyaffsuLfG— 山梨県 甲州市観光協会 (@koshu_kankou) December 1, 2020
ころ柿が届いた!
12月23日、ついにころ柿が届きました~!
今年は雨が降らずに乾燥していたため、例年より少しはやく、できもよかったそうです。
子供の手のひらに乗せると、より大きく見えますね。
下記の周りにはびっしりと粉がふいています。
コーティングされたお砂糖のように、あまかったです。
中はしっとりねっとりとして、ゼリーのよう。
とてもおいしく仕上げていただき、ありがとうございました😊
おわりに
甲州市主催の「ころ柿づくり体験教室」に参加したレポートをまとめました。
小学生くらいから参加できるイベントでした。
ころ柿が自宅に届くまでのドキドキイベント、とても楽しかったです。