【国産キヌア】山梨県上野原市の特産品に!なぜ、上野原でキヌア?
世界的に注目を浴びている「キヌア」。
日本ではまだまだ知名度が低いですが、NASAや国連も推奨する「スーパーフード」といわれています。
現在販売しているキヌアは外国産のものがほとんどですが、最近「国産キヌア」も出始めてきました。
国産キヌアは、山梨県上野原市が先駆けとなって栽培に挑戦しています。
上野原産「キヌア」について紹介していきます。
「キヌア」とは
キヌアは南米のペルーやアンデスが原産の植物で、数千年前から食用とされてきました。
ほうれん草やビーツと同じヒユ科アカザ亜科アカザ属に分類され、おもに種の部分を穀物として食べています。
栄養価が非常に高いことから、「完全栄養食」や「スーパーフード」とも呼ばれるキヌア。
アレルギーの原因物質が含まれていないため、米や小麦など雑穀アレルギーのかたの代替食や、災害時などに活用しようという試みもあります。
NASAもキヌアの栄養や育てやすさなどに注目して、宇宙基地での栽培や宇宙食としての研究も行われています。
また国連が2013年を「国際キヌア年」と制定したことで、日本をはじめ世界各地に広まっていきました。
キヌアは完全栄養食!
スーパーフード・キヌアの栄養を見ていきましょう。
キヌア大さじ1杯の栄養価は、白米1膳と同程度といわれています。
キヌアは、5大栄養素(タンパク質・脂質・炭水化物・ミネラル・ビタミン)や、9種類の必須アミノ酸(体内で作られないアミノ酸)がバランスよく含まれています。
また、鉄分・カルシウムが多く、食物繊維が豊富なことから、ダイエットや美容にも効果的といわれています。
水を含むと4~5倍に膨れるため、少しの量でも膨満感が得られます。
葉酸も多くふくまれているため、妊娠希望のかたや妊婦さんにもよさそうですね!
さらにアレルゲンフリーなので「誰でも食べれる」というのが素晴らしいのです。
知れば知るほど、まさに「スーパーフード」なキヌア。
安心・安全な国産キヌアを見ていきましょう。
キヌアを上野原市の特産品に!
山梨県では、山梨県総合農業技術センターにおいて、新しい特産品としてキヌアの栽培試験が行われました(2007年)。
続いて、キヌアに注目した上野原市が市の新たな特産品として栽培に取り組んだことで、現在では地域の農業法人や新規就農者を中心に生産者が増えています。(参考:山梨県ホームページ)
なぜ、上野原でキヌア?
上野原市は都心から1時間半ほどの立地、東京都や神奈川県と隣接していて、山梨県の最東部に位置しています。
昔から上野原市は「長寿村」といわれ、健康寿命が長いことで知られています。
それは坂が多く年をとっても足腰が丈夫なことや、雑穀を栽培して食べる習慣があったことなどが原因として考えられるそうです。
そんな上野原市の文化がキヌア栽培を広く受け入れ、現在では「上野原市の特産品」として栽培面積の拡大・商品開発が進んでいます。
上野原のキヌア栽培
今回お話を伺った前島さんは、上野原市譲原(ゆずりはら)地区でキヌアを栽培しています。
前島さんは、笛吹市から上野原市へ農業目的に移住されました。
キヌア栽培に合う土づくりから始め、有機栽培にこだわるなど、安心安全のよりよい国産キヌアを目指していらっしゃいます。
また農業法人(株式会社 QFactry)を立ち上げ、キヌアを商品化・販売・啓もうするなど広く活動されています。
キヌアは種をまいてから約3カ月で収穫を迎えるため、年2回のサイクルで栽培ができるそうです。
下の写真は、キヌアの開花が始まったところです。
引用:QFactry公式サイト
育ってきました。
引用:QFactry公式サイト
続いて、収穫期のキヌアです。色とりどりに変化したキヌアがとてもきれいですね。
引用:QFactry公式サイト
収穫したキヌアは、ハウス内で乾燥させます。この後、脱穀・精製して商品となるそうです。
引用:QFactry公式サイト
あまりなじみのないキヌアですが、まっすぐ伸びる様子から、力強い生命力を感じますね。
上野原市は移住者が多い!移住者交流会 参加レポ
上野原市は、田舎暮らしと都心へのアクセスの良さから、移住先の候補として選択する方も多いです。
前島さんは笛吹市からの移住ですが、山梨県外からの移住者も多くいらっしゃいます。
取材をさせていただいたこの日は、上野原市西原(さいはら)で「移住者交流会」を開催していました。
会場となったのはこちら「西原ife 体験宿 したで」。
こちらは、空き家だった築150年の古民家を職人さんたちの手で再生した「古民家宿」で、泊まることもできます。
室内は昔ながらの工法で組み立てられた古民家。広々と開放的で、どこか落ち着く空間です。
さて、この日は「移住者交流会」。
この地域に移住した世帯を中心に、1品持ち寄って集まっていました。
私自身も東京から移住した身でありますが、こういった交流会は初めてです。
上野原に移住したかたたちが集まり、新しい交流が生まれ、地域の一員として生活を共にしていく。
仲間が増えるって、心強くもあり嬉しいですよね。
月に一度、こういった移住者交流会や、地域の子供たちと自然体験を行っているそうです。
今回集まっていた方たちは、子育て世代(20~40代)が多くいらっしゃいました。
上野原市に移住した方々はアーティストや音楽関係者などが多く、いわゆる一芸を持った方が集まる傾向があるようです。
毎日通勤のあるサラリーマンというよりも、場所を選ばずに仕事ができる方が住みやすいのかなと感じました。
皆様、暖かく迎え入れていただき、本当にありがとうございました。
西原ife体験宿したで
住所:〒409-0141 山梨県上野原市西原1732
電話番号:090-6152-8096
宿泊案内:大人6,500円、こども4,000円、ペット1,500円
公式サイト:西原ife体験宿したで
上野原市に移住を考えている方は、ぜひ「西原ife体験宿したで」に宿泊して、上野原の空気を肌で感じてみて下さいね!
「上野原産キヌア」のオンラインショップ
上野原で作られるキヌア、食べてみたいですよね!
前島さんのオンラインショップから入手できます。
前島さんの経営する、「株式会社QFactry」の公式サイトはこちらです。
こちらのQFactryの公式オンラインショップから、上野原産のキヌアを購入することができます。
飲食店「珈琲屋」で食べよう
キヌア生産者である前島さんの作るキヌアは、上野原市内の飲食店「珈琲屋」で食べることができます。
「キヌアを知ってほしい・食べてほしい」との想いから、キヌアトッピングは無償となっています!(2020年2月現在)
詳しいお店情報や食レポはここから↓
山梨県地方創生プロジェクト!合同取材
今回、CIH(株) の取材に同行させていただきました。
CIH(株) はカタログギフトを製作している会社です。
なかでも「ヤマナシカタログ」は、山梨県産のモノ・素材・材料・特産品・アクティビティのみで作られるカタログギフトで、第3版の「ヤマナシカタログ」に載せるべく、「上野原のキヌア」を取材に伺いました。
CIH(株)が取りまとめる「山梨県地方創生プロジェクト」に当サイトも参加しています。
山梨県を活性化しよう!盛り上げよう!と取り組む個人メディアの集まりです。
山梨県内へ取材に行き【山梨県活性化のために発信していこう】というものです。 取材を元に書かせていただいた記事をまとめました。
今回同時に取材をした方々を紹介します。
こちらのメディアもぜひチェックしてみて下さいね!
・CIH(株) ヤマナシカタログ・Facebook・Twitter
・MI Instagram
・冨田勘五郎@甲州おもてなし忍者 三ツ者衆 SNSリンク・甲斐国見聞録
・猿ノ助 甲州おもてなし忍者 三ツ者衆 Twitter
・PON(このブログを書いています)Twitter・Instagram
おわりに
上野原市の特産品「キヌア」について紹介しました。
バランスよくさまざまな栄養が含まれていることから「スーパーフード」とよばれ、無限の可能性が秘められているキヌア。
積極的に取り入れたい食材でもあります。
上野原のキヌアがもっと広まり、特産品として地域がより盛り上がることを祈っています。
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