【シャインカレー】ぶどう×カレーのコラボ!知られざる誕生秘話にせまる
2019年7月24日に発売してから、わずか4ヵ月後の「やまなしギフトコンテスト2019(G1グランプリ)」で優秀賞に選ばれた【シャインカレー】。
4ヶ月で1万個売れたという実績もあり、すでに食べたことのある方もいらっしゃるかもしれません。
道の駅・スーパーで見かけることの多い「シャインカレー」ですが、誕生するには、偶然とたくさんの苦労がありました。
今回、シャインカレー販売元の「株式会社 ヤマフジ」さんへ直接お話しを聞く機会がありましたので、「シャインカレー」の誕生秘話について紹介します。
※ 今回はCIH株式会社の取材に同行させていただきました。
シャインカレーはこうして生まれた!
「シャインカレー」販売元の「株式会社 ヤマフジ」さんは、健康補助食品とシャインマスカットを使ったみやげ品等の製造・卸販売をおこなっている山梨県甲府市にある会社です。
今回、株式会社 ヤマフジ 常務取締役の山本さんにお話しをうかがいました。
(公式サイト:ヤマフジ)
1. シャインマスカットのソースを作った
山本さんは山梨県出身。
「株式会社 ヤマフジ」現社長の甥っ子にあたります。他社で営業経験を培った後、ゆくゆくは後継者となる身として、2017年「株式会社 ヤマフジ」へ戻ってきました。
山本さんが目をつけたのは、シャインマスカット。
今では大人気のシャインマスカットですが、2006年に品種登録された比較的あたらしい品種です。
シャインマスカットというと、甘く香り高い大粒ぶどうで、皮ごと食べられることが特徴の「高級ぶどう」です。
山梨価格でも、シャインは1,000円超えることが珍しくありません。
まずは、シャインマスカットのソースを作ろうと1.5トンものシャインを買い占めた山本さん。
すりつぶしてピューレ状のソースをつくり、アイスやクレープのトッピングとして販売しようと考えたそうです。
できあがったソースを、カフェやクレープやさんへ使ってほしいと持って行きました。
そんなある日、運命の報告を受けました。
「カレーにかけたら優勝したよ!」
この偶然から「ぶどう×カレーのコラボ」が生まれます。
2. カレーに合う?
長野県諏訪市にある人気カフェ「Caffe’Val Bagni」さんがシャインソースをかけたカレーを出品。
(公式サイト:Caffe’Val Bagni )
なんと、「第2回 信玄公カレーフェスタ」で優勝したのだそうです。
続いて、全国大会へ進出!「第1回 全国まるぐるグルメグランプリ※」でも優勝したのです。
※ 正式名称は「まるグル’ 18 in 東京コミックコンベンション 第1回グルメの中のグルメ まさにドン グルグルドン全国ご当地カレーフェスタ」
クレープのソースから方向転換、カレーにより合うソースを求め、研究が始まります。
3. シャインソース×カレーの研究に試行錯誤の1年間
「Caffe’Val Bagni」さんには監修していただくことになりました。
しかし、カレーのレシピは門外不出とのこと!!
同じ味を追求するため、研究が始まりました。
甘いシャインソースに合うカレー。
なんと、この研究に1年かかります。
カレーをつくりなおすこと10回、ソースをつくりなおすこと7回、何度も何度も合わせてはつくりなおすを繰り返します。
シャインマスカットはどうしてもお値段が張ってしまいます。
そのため価格を下げようとすると、おいしくなくなってしまったり
日持ちさせることを考えると、甘くなりすぎてしまったりと苦労しました。
ちょうどよいバランスでおいしく食べられるようにと試行錯誤の末、カレーはスパイシーで辛く。そこに、甘いシャインソースをかけて自分好みの味へ変化させることができる「シャインカレー」ができあがりました。
レトルトカレーにフルーツソースをかけるという発想は、日本初だそうです。
もともとインドカレーには、チャツネというものがあり、日本の福神漬けのようにカレーのつけ合わせにも用いられています。
この発想と近いものがありますね。
チャツネとは
日本ではカレーの隠し味として使われることの多いチャツネ。
もともとは、南アジア・西アジアを中心に使われているペースト状の調味料のこと。
野菜や果物など(マンゴー・玉ねぎ・トマトなど)を煮詰めて作るソースやジャムのようなものをいう。
本格的なスパイスカレーに、自分でひと手間加えるという遊び心もありつつ、本気でおいしいカレー。
これが、大ヒットとなりました。
これがシャインカレー!
シャインカレーのパッケージは、高級感があります。
「甘口」とありますが、カレー自体は中辛~辛口となっています。
シャインソースをかけると甘口になる(シャインソースをかけて調節できる)、ととらえて下さい。
ちなみに、辛さはこの「甘口」一種類となります。
裏面はこちら。
Caffe’Val Bagniさんの紹介や、お召し上がり方が書かれています。
箱の中身は、カレーとソースが入っています。
カレーは180g、ソースは20g です。
シャインソース
シャインマスカットならではの、甘さ・香り・フルーティさ・高級感がダイレクトに感じられるソースとなっています。
カレーに混ぜ込むのではなく、後からかけることによって、より香りが引き立ち食欲をそそります。
香りや色を楽しんだり、自分好みの甘さにしたり、ソースで顔や文字を書いたり・・・アイディア次第で何倍も楽しめますね!
たっぷり入っているので残れば、そのまま食べたり、パンにつけたり紅茶に入れたり、「+α」が嬉しい!
ジャム状の柔らかいペーストになっているシャインソースですが、シャインマスカットそのものをすりつぶして使用しています。
ただしグリーンのキレイな色合いは着色してあり、シャインマスカットの香りは調整して加えてあるそうです。
カレーはスパイスたっぷり、具はあえてなし
監修している「Caffe’Val Bagni」さんは、19時~翌朝5時まで営業しているお店です。
「お酒を飲んだあとにも食べやすいカレー」を提供されているそうで、具材をミキサーですりつぶしなめらかなカレーとなっているそうです。
そのため、シャインカレーにもあえて具は入っていません。
数種類の野菜やスパイスが、すりつぶして入っています。
私PON&息子(6歳)の食レポ
さっそく食べてみました。
まずはカレーのみで頂きました。カレーはスパイスが効いていて結構辛いです。
甘く香り高いシャインソースを入れると、味変が楽しめて、あっという間に完食しちゃいました!
実はお昼を食べたあとだったので、全部食べるのはムリかも・・・と思いつつも、しっかり頂きました。
スパイスの香りで食欲が出て、途中からシャインソースを加えることによって味に変化が出るため、楽しみながら食べることができました。
6歳の僕は、最初はおいしい!と思ったのだけど、やっぱりスパイスが辛くて・・・。
シャインソースを全部かけたら半分くらいは食べられたよ。
先にお昼を軽く食べさせてしまったからかもしれません。ごめんなさい。
息子は普段バーモンドカレーの中辛程度までなら食べられますが、シャインカレーは少々辛かった様子。
シャインソースをかけるだけだとムラが出てしまうので、最初にカレーとソースを混ぜ合わせたり、卵をトッピングなどするといいかと思います。
(※ ここはまた挑戦して、追記します。)
1箱700円って高い!こんな理由があります
このシャインカレー、レトルトカレーの常識を覆すのは、お味だけではありません。
1箱700円します・・・。
正直、一般家庭の我が家では、かなりの高級レトルトカレーの部類に入ります。
だって、外食してもこのくらいのお値段のところ、ありますよね。
レトルトカレーにしては高いですよね!?
なぜなの?
- シャインマスカットが高い
- ソースが高い
- シャインソースを箱に詰める手間がかかる
- ソースがたっぷりめの20g入っている
- おみやげとして
詳しく見ていきましょう。
1. シャインマスカットが高い
上でも紹介しましたが、シャインマスカットは、山梨価格でも1房1,000円以上します。
小粒のものや房の小さなものでも800円はしますよね。(デラウェアは3~4房で300円、巨峰は1房500円程です)
原材料が高級品なのです。
2. ソースが高い
そんな高級品のシャインマスカットをたっぷり使用して、丸ごとすりつぶしたソース。
ソースだけで、数百円しちゃうそうですよ~。
3. シャインソースを箱に詰める手間がかかる
カレー部分のみなら、工場で箱詰めできるそうです。
別添えのソースを入れるとなると機械作業ではなきないそうで、ヤマフジさん自らが詰めているとのことです。
そのため、時間・手間・人手がかかってしまうのですね。
4. ソースがたっぷりめの20g入っている
カレー180g に対して、ソースが20g 入っています。
お子様や辛いのが苦手な方は、全量使って甘口カレーとして食べることができますが、実はちょっと多めの量なんです。
あえてたっぷり20g 入れてあります。
シャインソースをカレー以外にも楽しめるように、とのヤマフジさんの遊び心が感じられますね。
そのため、ちょっとお値段も張ってしまうのですが、ぜひいろいろ試してほしいです!
5. おみやげとして
ご自宅用にももちろんOKなのですが、大家族の場合は人数分買って食べるのはちょっと高い・・・ですよね(我が家の場合)。
シャインカレーは、「山梨県の新しいおみやげ」を目指しています。
あの人へ贈ろうかな、と考えながら買ってみるのもアリなのではないでしょうか。
山梨県産のシャインマスカットを使用したおみやげをあげることによって、「山梨でぶどう狩りしてきたよ」「今度シャイン狩りに行こうよ!」などと、ストーリーもおみやげにして渡すことができます。
そんな商品を目指しています。
買える場所
シャインカレーを買える場所は以下のようになります。
- スーパー
- 道の駅
- おみやげ売り場
- インターネット
山梨県内のスーパーでは、時々お見かけします。
シャインカレー発見!
オギノ竜王駅前店さん。
ありがとうございます!広がれシャインカレー #シャインカレー #オギノ#オギノ竜王駅前店 pic.twitter.com/Pr7guMVm1t
— ヤマフジ (@NnpSFKq426xi9lN) December 27, 2019
県外へこれからどんどん進出していくことと思いますが、県外のスーパーで見かけた方は、ご連絡お待ちしています!(紹介させて頂きます)
「おみやげ」として売り出しているため、おもに道の駅・おみやげ売り場に置かれています。
こちらから、インターネットでも購入することができます。
CIH(株)ヤマナシカタログの取材
今回、CIH(株) の取材に同行させていただきました。
CIH(株) はカタログギフトを製作している会社です。
なかでも「ヤマナシカタログ」は、山梨県産のモノ・素材・材料・特産品・アクティビティのみで作られるカタログギフトで、第3版の「ヤマナシカタログ」に載せるべく、「株式会社 ヤマフジ」へ取材に伺いました。
(公式サイト:ヤマナシカタログ・ポータルサイト )
ヤマナシカタログ第3版は、2020年3月に出来上がり予定とのことです。
おたのしみに!
ヤマナシカタログについて詳しく知りたい!
今回同時に取材をした方々を紹介します。
こちらのメディアもぜひチェックしてみて下さいね!
・CIH(株) Facebook・Twitter・Instagram
・冨田勘五郎@甲州おもてなし忍者 三ツ者衆 Twitter・Instagram・YouTube
すでに取材済みでYouTubeをあげていた あさひまるさん もチェック!
・山梨密着YouTuber あさひまる
おわりに
話題のシャインカレーについて、深く知ることができ、とても楽しい取材となりました。
シャインカレーは、「山梨県を元気にしたい」と願う山本さんの手によって生まれた、新しいおみやげにもなるレトルトカレーでした。
我が家にもストックしておいて、一人ランチにゆっくり堪能したいな・・・と個人的に思いましたよ。
カレーのターメリックはお腹に優しいことから、飲んだ後や朝ごはんにもよいといわれますよね。飲みすぎた夫のためにも、ストックしておこうかな。
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