ブラックシャイン、レッド、イエローもある?新品種シャインがすごかった!
絶大な人気を誇るシャインマスカット。
シャインマスカットというと、「皮ごと食べられるエメラルドグリーンの大粒高級ブドウ」というイメージが定着していますね。
次世代シャインとなるぶどうの品種改良や生産も、もう始まっています。
この記事では、山梨県民の地元主婦である私が見つけた、ちょっと驚きの次なるシャインマスカットを紹介します。
緑色のシャインマスカットのほかにも、レッドシャインマスカット・ブラックシャインマスカット・イエローシャインマスカットを見つけました!
シャインマスカットの人気は右肩上がり
黄緑色をしたお馴染みの「シャインマスカット」は、国産ぶどうの中でも人気が上がり続けている品種です。
ほんの数年前から出始めたかと思ったら、どこもかしこも「シャイン一色」状態。(2006年に品種登録)
山梨県内の直売所へ行っても、シャインマスカットは必ずある、もはや定番品種となりつつあります。
シャインマスカットの特徴は、やっぱり「皮ごと食べられる」というのが大きいですよね!
他には、
- 種がない
- 糖度が高い
- 香りが高い
- 大粒
- 値段が高めの高級ブドウ
- 出荷される時期が長い
などがあげられます。
一度食べるとやみつきになる、そして贈ってもらえるととっても嬉しいブドウの一つです。
シャインマスカットの特徴を抑えた新品種の「次世代シャイン」!
次から紹介していきます。
赤いシャイン!レッドシャインマスカット
赤いシャインマスカット、こと、レッドシャインマスカット。
山梨県や長野県では、県果樹試験場や個人農園などですでに何品種も作られ始めています。
赤系ブドウとの掛け合わせで作られる「レッドシャインマスカット」は、掛け合わせによって品種もさまざま。
皮ごと食べられる赤いブドウはすでにありますが、シャインマスカットと掛け合わせることで独特の風味が期待できますね!
赤いシャインマスカットについて一部ですが、紹介してみますね。
どれも試してみたくなるブドウばかりですよ~!
クイーンルージュ
長野県果樹試験場が開発した新しい品種で、シャインマスカットに赤紫色のユニコーンという品種を掛け合わせて作られました。
皮ごと食べられて種がなく、赤系ぶどうにはないマスカットのような香りと、赤系ぶどうならではのコクのある甘さが特徴です。
長野県では、シャインマスカット・クイーンルージュ・ナガノパープル(黒系の皮ごと食べられるブドウ、下で詳しく紹介)の3品種を合わせて、「ぶどう三姉妹」と親しみを込めて呼ばれています。
2022年に本格的に出荷予定、とのことですが、すでにインターネット通販から購入も始まっています。
サンシャインレッド(甲斐ベリー7)
『甲斐ベリー7』の説明会行ってきました。
当面の間は県内に栽培が限定されます🍇
試食した感想は、口に含んだ後の香りの抜けがとても良い!
雄ずい反転性なので、サニードルチェと作り方が一緒かな。 pic.twitter.com/817On1LItb— 中興園🍇🍒 @南アルプス (@chukoen_mago) September 21, 2021
山梨県の開発した赤いシャインマスカットは、「甲斐ベリー7」。
2021年10月の秘密のケンミンショーでも、県知事自らが出演してテレビ初公開した品種です。
シャインマスカットとサニードルチェを掛け合わせて品種改良されました。
2021年現在は、品種登録申請中とのことで、昨年末に苗木の供給が始まったばかり。
山梨県の新品種として3年後の本格出荷に向けて準備中とのことです。
お披露目の日が待ち遠しいですね!
追記、2023年9月
2023年8月31日、甲斐ベリー7改め、「サンシャインレッド」という名前で商標登録されました✨
「サンシャインレッド」という名前は、2024年~本格的に使われるようになるとのことです。
シャインローズ
シャインローズは、2013年に山梨県勝沼町にある「久保田園」で生まれた品種。
シャインマスカットとベニバラードの掛け合わせによって作られ、糖度が25度を超すこともあるんだとか!
(通常のシャインでも16~20度前後と言われています)
とにかく甘すぎる個性的なぶどうとあって、開園と同時に売り切れてしまうほどの人気っぷり。
久保田園オリジナルの品種なため、現地で購入または、久保田園ホームページから通販ができます。
クイーンセブン・マイハート・コトピーなど志村葡萄研究所から数品種
シャインマスカットの「子ども」を20品種以上も生み出している、ちょっと凄すぎる農園が「志村葡萄研究所」。
山梨県笛吹市御坂町にある農園(研究所)で、ブドウの販売はもちろん、旬のブドウを使ったパフェやタルトなどを食べることもできるところです。
志村葡萄研究所から作られたレッドシャインマスカットは、クイーンセブン・コトピー・マイハートなどなど、数品種があげられます。
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なかでも、クイーンセブンはとくに皮が薄く、糖度も25度以上あるというぶどう。シャインマスカットとマニキュアフィンガーで生まれたとのことです。
また、マイハートは、名前の通りハート型のブドウ。
ツヤツヤで大きな実は、半分に切るとハート型が顕著にわかります。
ブラックシャインマスカット
巨峰やピオーネなどでお馴染みの黒系ぶどう。
果皮にアントシアニン色素が含まれるため、色が濃くなります。
黒いぶどうは、皮に厚みがあることから、皮を薄くして食べられるようにするのが難しいそうですが、“ブラックシャイン” がありました!
紹介していきます。
富士の輝
ブラックシャイン?
お問い合わせきたから、
コレですよ?とお答えしましたが…
巷で評判なんですか?#富士の輝 pic.twitter.com/b7iXH6HZ2N— かつぬま鳥居平ファーム (@toryvirafarm) July 6, 2022
先ほどに続き、志村葡萄研究所から生まれた「富士の輝(ふじのかがやき)」。
日本初のブラックシャインマスカットとも言われ、黒系のシャインは今のところ富士の輝のみ。
シャインマスカットとウインクを掛け合わせて生まれました。
黒い特大粒が特徴で、ハチミツのような甘さとも称されるほど、コクのある濃厚な甘さが魅力的なブドウです。
超希少な幻のブドウ「富士の輝」は、志村葡萄研究所はもちろん、インターネットからも購入可能となっています。
ナガノパープル(シャイン系ではないですが)
ファミレスやコンビニスイーツにも使われていることから、目にしたことがある人も多いかもしれません。
ナガノパープルは、上でも紹介しましたが、長野のぶどう三姉妹(シャインマスカット・クイーンルージュ・ナガノパープル)の一つ。
長野県の果樹試験場で作られ、2005年に市場に出始めた比較的新しい品種です。
巨峰とリザマート(皮ごと食べられる高級品種)を掛け合わせてできました。
(そのため、シャインマスカット系ではありませんが、皮ごと食べられるブドウとして紹介しました)
見た目は、巨峰のように大粒の黒いブドウで、巨峰のように甘みが強く、リザマートのように皮が薄いぶどうとなりました。
収穫時期は9月上旬~10月上旬にかけてです。
2013年に開催された、第15回野菜ソムリエサミットで食味評価部門の大賞に輝いたこともあるナガノパープル。
見かけたらぜひ食べたいぶどうの一つです。
イエローシャインマスカット
イエローシャインマスカット、実は黄緑色の通常シャインマスカットが完熟すると、黄色くなるんです。
甘さも増すことから、完熟シャインのことを、イエローシャインマスカットと言います。
とはいえ、シャインマスカットが手元にあったらすぐに食べてしまいますよね。
「イエローシャインマスカット」として販売しているわけではないのかもしれませんが、山梨県内の直売所へ行くと、緑色のシャインと黄色いシャインがあります。
比べてみると色の違いが一目瞭然!
エメラルドグリーンのシャインマスカットは、爽やかでさっぱりとした味わい、黄色いシャインは、甘みが強く感じられます。
私が調べたところ、「黄色いシャインマスカット」としてインターネット販売しているところはなく、通常のシャインでも黄色っぽいシャインが届くこともあるようです。
ぜひ山梨県でイエローシャインマスカットをお楽しみいただければと思います。
まとめ
シャインマスカットの、赤・黒・黄色を紹介しました。
これからも続々と新品種が発表されるのではないかと、ワクワクしますね!
山梨県はぶどうの品種が本当にたくさんあります。
大人気のシャインマスカットももちろんおいしいですが、他品種もどんどん試して、お気に入りを見つけていきたいですね♪
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