【お取り寄せ山梨】美味しんぼ80巻で紹介された山梨ワイン&グルメ
あの有名なグルメまんが「美味しんぼ」の80巻は、「日本全県味巡り 山梨編」です。
山梨といえば、なものから、えっナニコレ???なものまで載っていて、とてもおもしろい!
紹介される食材や料理の多くは、山梨県が認定する「やまなしの食」に含まれるものが多くあります。(やまなしの食…山梨県内で受け継がれる郷土料理等のうち、特に次世代への継承に取り組んでいく167品目のこと)
美味しんぼ80巻で紹介されている、山梨グルメを見ていきましょう。
美味しんぼ 80巻のあらすじ
「美味しんぼ」80巻は、主人公の山岡さんが「和食と合うワイン」を求めて山梨県へやってきます。
甲州ワインのおいしさに感動した後、ショウガの味噌漬けとほうとうとともに甲州ワインを飲みます。
口の中で和食とワインがケンカすることなく、引き立て合う山梨のワインにとても驚き、山梨の食材を追求していくストーリーです。
美味しんぼに登場した山梨の郷土料理など
美味しんぼ80巻に出てくるのは、山梨ワインをはじめ、山梨の郷土料理などなど。
実在するお店も出てきます。
気になるところはチェックしてみて下さいね♪
勝沼の甲州ワイン
勝沼では、ワインの歴史から代表的な甲州ワインを紹介しています。
紹介されているワインはこちらの9本!
- ルバイヤート甲州シュール・リー(丸藤葡萄酒工業 株)
- 樽発酵Koshu(中央葡萄酒 株)
- 勝沼の甲州(蒼龍葡萄酒 株)
- 甲州特醸樽発酵(勝沼醸造 株)
- Katsunuma KOSHU(白百合醸造 株)
- 樽貯蔵KOSHU(有 山梨ワイン醸造)
- THE KOSHU(株 ダイヤモンド酒造)
- HARAMO VINTAGE KOSHU樽熟成(原茂ワイン 株)
- BROCADE勝沼甲州(錦城葡萄酒 株)
美味しんぼ80巻では、ワイン1つ1つについて、紹介しています。
忍野村で吉田のうどん
忍野村では、「吉田のうどん」を紹介。
今もある人気店の「渡辺うどん」さんが登場します。
太くてコシのあるうどんに、茹でたキャベツ。これはまさに吉田のうどん!
引用:美味しんぼ80巻 p40
吉田のうどんと合う山梨ワインとして紹介されているのは、
- ルバイヤート甲州シュール・リー(丸藤葡萄酒工業 株)
- 樽発酵Koshu(中央葡萄酒 株)
の2つ。
うどんのダシとケンカせず、うどんを食べた後に口をすっきりさせてくれる!と紹介されています。
お試しあれ~。
西湖のヒメマス
富士五湖の1つ、西湖畔にあるフレンチレストラン「レストランボア」ではヒメマスを紹介しています。
引用:美味しんぼ80巻 p45
フレンチレストランでありながら、提供された料理は「マス味噌」。
焼いたヒメマスの身をほぐし、麦麹と米味噌とおろしショウガをあえたものです。
西湖近辺では昔から食べられていた料理とのことです。
合うワインとしてはこちらを紹介していました。
- 勝沼の甲州(蒼龍葡萄酒 株)
- 甲州特醸樽発酵(勝沼醸造 株)
甲州特醸樽発酵(勝沼醸造 株)は現在取り扱っていないようです。
鳴沢村の郷土料理
鳴沢村の郷土料理として、粟ご飯・南蛮味噌・鳴沢菜の漬物・凍み芋が紹介されています。
レシピやおいしい食べ方、食レポなどが満載です。
なかでも「凍み芋」、ご存じでしょうか!?
私も、と~っても食べたい山梨の食の1つです!
引用:美味しんぼ80巻 p57
「凍み芋」はその名の通り、寒さで凍らせた芋のことで保存食です。
鳴沢菜を収穫したあとの畑を平らに踏みしめて、ワラを敷いて小ぶりのじゃがいもを並べ、寒くなってきて凍ったじゃがいもを踏み固めます。
その作業を繰り返し、雪が解け始めたら天日干ししてできあがりです。
真っ黒な「凍み芋」、食べてみたいですね!
「やまなしの食」郷土料理にも載っています。(PDFやまなしの食)
凍み芋と合うワインはこちらです。どんなお味がするのでしょう。
- Katsunuma KOSHU(白百合醸造 株)
- 樽貯蔵KOSHU(有 山梨ワイン醸造)
イノブタ
ブタとイノシシを掛け合わせて生まれる「イノブタ」の紹介は、山梨市の「民芸茶屋 清水」さんです。
ここは、山岡さんも雄山氏も訪れたお店で、イノブタを飼育している農場もあります。
イノブタ鍋と合うワインとして紹介されているのはこちらの2本。
- THE KOSHU(株 ダイヤモンド酒造)
- HARAMO VINTAGE KOSHU樽熟成(原茂ワイン 株)
イノブタ鍋と一緒にワインをいただくと、獣肉も味噌も完全に受け止め、柳腰ですんなりやり過ごす(山岡さん談)とか。
気になりますね~!
つくたべ館のみみ
富士川町十谷地区、大柳川渓谷近くにある「つくたべかん」では「みみ」の紹介です。
「みみ」って耳の形が由来かと思っていましたが、農具の箕の形から来ているそうです。
みみは、今年もこの箕にたくさんの穀物がとれるようにと願って、お正月に食べるそうです。
山岡さんたちもつくたべかんでみみを作って食べます。
みみと合うワインはこちら。
- BROCADE勝沼甲州(錦城葡萄酒 株)
上野原市の長寿食
上野原は長寿の里として長寿食を紹介していきます。
上野原市棡原地区にある「梅鶯荘 」さんでは、うどん・天ぷら・じゃがいもの煮ころばし・おばく を紹介。
うどんはこのあたりで獲れた小麦で作ったうどん、天ぷらは7種類(菊・ドクダミ・しめじ・ヨモギ・干し柿・ニンジン・タマネギ)、じゃがいもの煮ころがしは「せいだのたまじ」のことでしょうか、味噌とさとうで煮詰めていきます。
さて、「おばく」とは?
大麦の丸麦(ついただけで、まだ押しつぶしていない、丸いままの麦)を1晩水にふやかして炊いたものをいい、丸麦のお粥のことのようです。
上野原市譲原地区の長寿食とのことです。
「やまなしの食」の郷土食にも載っています。(やまなしの食PDF)
もちろん、ワインとも合うそうです。
甲州地鶏
甲州地鶏の生産者さんとして、加藤政彦さんが紹介されています。
彼は実在する方であり、現甲州地どり生産組合代表理事さんでもあります。(参考:甲府市のインタビュー)
山岡さんvs雄山氏!対決メニューはこれ
ここからは、山梨で食材をさがした山岡さんたちが、雄山氏と食の対決をしていく場面になります。
山岡さん率いる「究極のメニュー」、雄山率いる「至高のメニュー」をそれぞれ審査員に食べてもらい、どちらが勝つかというストーリーになります。
では、見てみましょう。
あわびの肝
山岡さんの「究極のメニュー」、まずは前菜として「あわびの肝」です。
甲府の名店「みな与」のあわびが紹介されています。
保存料など無添加で肝ごと煮つけて作られているため、しっかりした味付けに海の香りがあり、肝独特のコクが感じられるそうです。
もちろん、甲州種のワインとも相性バッチリ!
上野原 枯露柿の天ぷら
続いて山岡さんが出す前菜は、「枯露柿の天ぷら」です。
あわびの肝に続いて、保存食として昔から作られていた枯露柿の天ぷらは、中がとろりとして熱く格別なお味とのこと。
枯露柿の季節に作りたい一品ですね!
イノブタの溶岩焼き
山岡さんチームが提供するのは、「民芸茶屋 清水」さんの「イノブタの溶岩焼き」です。
豚肉よりおいしく、脂身があまくさっぱりしていて、柔らかいけどいい歯ごたえだとか…!!
ワインともよく合い、イノブタの脂をさらりと流してくれるそうです。
蜂の子めし
さぁ…これは食べたことがある方、いらっしゃるでしょうか。
山岡さんは、「蜂の子めし」で挑戦します。
美味しんぼ80巻では一緒に、小淵沢の「小淵沢町 食と健康を考える会」が紹介されています。
蜂の子は、地蜂のクロスズメバチ、幼虫やサナギを甘辛く煮て、炊き立てのご飯と混ぜて作ります。
慣れない方にはグロテスクな見た目となりますが、食べるとこってりとした濃厚な味で、うなぎのかば焼きと似た上品な味と表現されています。
審査員たちもその見た目に躊躇してしまいます。(続きは本編をお読みください)
- 蜂の子めしを見たい方はこちらをクリック
-
引用:美味しんぼ80巻 p106
小豆ほうとうと凍み芋
続いて、山岡さんチームは「小豆ほうとう」と「凍み芋」です。
小豆ほうとうは、ほうとう麺に小豆が入った、あまいほうとうです。
小豆ほうとうも、「やまなしの食」の郷土食にも載っています。(やまなしの食PDF)
凍み芋は、上でも紹介しましたが、鳴沢村のものとなります。
身延町の塩野沢温泉の麦粉柿
山岡さんチームのデザートは「麦粉柿」です。
身延町塩野沢温泉の「麦粉柿」は、熱した百目柿に麦こうせんをかけたものです。
麦こうせんとは、大豆を炒って粉にしたもので、別名「はったい粉」というそうです。
おやき
さて、引き続き、雄山氏の「至高のメニュー」を紹介していきます。
まずは前菜の「おやき」です。
塩山市食生活改善推進員会のみなさんが作ったもの。
甘辛く煮たナスや地菜の漬物を、トウモロコシと小麦粉から作った生地で包み、それを蒸したあとフライパンで焼いて作ります。
おやきは長野県でも食べるそうですが、山梨のおやきはトウモロコシの粉を生地に入れる違いがあるとのこと!
ふわふわした生地がおいしいと審査員の方々にも好評でした。
おねり
続いて雄山氏の紹介する料理は「おねり」です。
おねりもおやき同様に、塩山市食生活改善推進員のみなさんが作ったものです。
「おねり」とは、大鍋に一口大に切ったカボチャ・里芋・サツマイモをよく似て、トウモロコシの粉を振り入れます。さらに、菜箸でかき回し、ねっとりと練り上げて作ります。
練り混ぜることによって、それぞれの味が複雑に絡み合い、深みのある味になるそうです。
ほうとう
雄山氏は山梨定番の「カボチャほうとう」も出しました。
山の幸を十分に味わい尽くすほうとう、やはり山梨といえば、ですね。
湯盛りうどん
続いて、明野の浅尾大根を使った「湯盛りうどん」です。
大根をうどんと同じような形に薄く引いて、サッと茹でたものを、うどんと一緒に盛り付けます。
うどんと一緒に食べると、食感の違いやあっさりした味わいがあり、ほうとうとは違った楽しみ方ができると紹介されています。
イノシシ鍋と鹿肉
雄山氏の主菜は「イノシシ鍋と鹿肉」です。
南部町十枚荘の杉山さんが山で獲ってきたイノシシと鹿です。
イノシシはイノシシ鍋、鹿肉は内ももの刺身とロースのステーキ。
この料理に雄山氏は、山梨県の銘酒「春鶯囀」の熱燗を合わせています。
イノシシ肉と鹿肉を引き立ててくれるそうです。
ミルキークイーン
さらに雄山氏の主菜は、白いご飯「ミルキークイーン」も登場します。
おかずはなしの白いご飯のみに、審査員の方々はとても驚きます。
が、白く透き通ったごはんを見てまた驚き、食べてさらに感動していきます。
富士吉田市は米作りに向かず不可能かと思われた土地で、おいしい米作りに挑戦し、成果を上げたこと取り上げて雄山氏は、「このミルキークイーンは山梨県人の進取の気性の表れ」と表現しています。
甘くすっきりとしていて、さわやかで濁りのない味わい、粘り気、透明度、こんな飯は食べたことはない!と大絶賛が続きます。
上野原の酒まんじゅう
雄山氏のデザートは、長寿村上野原・梅鶯荘の「酒まんじゅう」です。
白米をふかして麹を入れたものを発酵させどぶろくにしたものを、小麦粉に入れて寝かせた生地で、自家製の小豆あんを包み、干したくずの葉にのせてふかして作ります。
山の幸の豊かさをしみじみと感じる、豊潤な酒まんじゅう…食べてみたいですね!
おわりに
美味しんぼ80巻から、山梨の食について紹介しました。
さて、山岡さんと雄山氏の勝負、どちらが勝ったのか・・・それは、ぜひ美味しんぼ80巻をお読みください^^
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